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歯を並べるだけでは、矯正は終わらせたくない
【ブログ:Vol.3】
「歯並びが悪くなる原因」で伝えられない根本原因
■お子様の矯正治療に「納得できていますか?」
「一期矯正をしたのに、結局、二期矯正で抜歯が必要になった」
こうした声を、私は少なからず聞いてきました。
そのたびに思います。「小児矯正は意味がない」と思われてしまうとしたら、それは治療のせいではなく、原因を見ていない治療の進め方のせいなのかもしれない、と。
なぜ、顎は大きくならなかったのか——
お子様の乳歯列に隙間がない。すでに歯がガタガタになっている。そういうとき、一般的には「歯列を横に広げる」か「将来、歯を抜く」かの、どちらかの対応が取られます。
私はいつも、その前に一度立ち止まります。
なぜ、この子の顎は、歯がきれいに並ぶだけの大きさに育たなかったのだろう——
「歯が大きいから」「顎が小さいから」——そう片付けてしまうと、本当の原因を見逃してしまいます。
「実は、顎が本来育つはずだった大きさまで育たなかった」からではないか。
歯を動かした後に後戻りしやすいのは、「結果」だけを見て、「原因」を見ていないからなのかもしれません。
■従来の小児矯正の「常識」に潜む根本的な疑問
歯並びの悪さに対して、原因である顎の成長の問題を差し置いて、見た目の歯列だけを整える。それは、大きくは動かせない歯列を動かし、それでも足りなければ抜歯をしてスペースを作るという、本来の人の成長とは異なる対処法です。
※写真は歯列矯正の前後の比較ではありません。土台の大きさに注目してください。
■「仕方ない」で終わらせたくない
ただ、顎の成長そのものに直接働きかけることは、これまでの矯正治療では難しいことでした。だからこそ、歯列だけを整える、という対応が続いてきたのだと思います。
私たちが提供するランパセラピーは、この「土台」そのものに働きかける治療です。上顎を前方・側方・垂直方向へ、三次元的に成長させることを目指しています。
装置で無理やり歯を動かすのではなく、お子様が本来持っている口腔機能を引き出す。そのアプローチの違いが、抜歯のリスクや後戻りのしやすさの違いに繋がっています。
■歯並びが悪くなるのは「歯」の問題ではない
お子様の歯並びが悪くなるのは、「歯」の問題ではなく、その歯が生える「土台」、つまり上顎と下顎が正常に成長できていないことが原因の大半です。
もちろん、すべての歯並びの原因が、中顔面の発達不良で説明できるわけではありません。従来の矯正治療で十分なお子様も、確かにいます。
ですが、この顎の成長に最も大きな影響を与えるのは、以下の2つの要素です。決して珍しい話ではありません。
- 呼吸:口呼吸ではなく、鼻呼吸ができているか。
- 舌の位置:舌が正しい位置(上顎につく位置)にあるか。
現代の子どもたちは、食生活の変化や姿勢の悪化などにより、口呼吸になりがちです。口呼吸をすると、舌の位置が下がり、上顎の内側から外側に押す力が失われます。そして、舌の支えがないことで、上顎の位置は下がってきます。その結果、上顎の骨が十分に成長せず、歯を収めるスペースも不足してしまいます。
この中顔面の発達不良こそが、下顎の成長にも影響を与え、歯並びのガタつき、出っ歯、受け口、そして歯だけではない全身の健康問題(呼吸機能の低下、睡眠の質の低下)まで引き起こす根本原因なのです。
※CT画像では鼻の下から前歯までの距離が、前後で短くなっていることに注目してください。RAMPAによって上顎が上方(実際は上前方)に変化しています。これが本来の正しい成長方向です。中顔面とは顔の中心、鼻周りのあたりを指します。
【こうなってしまう原因は口呼吸】
※上顎が下方に成長してしまいます
【鼻呼吸ができていればこのように育った可能性が高いです】
※画像はRAMPA治療中の上顎の上前方への成長による変化
■未来のために、治療の選択肢を
「歯並びが悪い」という問題は、単なる審美の問題ではなく、お子様の健全な成長発達、そして生涯の健康資産に関わる問題のサインかもしれません。
従来の矯正治療が「歯を整える」ことを主眼としているのに対し、ランパセラピーは「歯がきちんと生える土台と正しい呼吸機能を育てる」という、全く異なる哲学に基づいています。
このアプローチこそが、抜歯を回避し、後戻りのリスクを減らし、お子様の健康な未来を築くための鍵となります。
私たちは「歯並び」を治したいわけではありません。子どもたちが、本来育つはずだった骨格を取り戻したい。
呼吸し、眠り、学び、成長する。
その土台をつくることこそが、小児矯正の本当の役割ではないかと考えています。
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