Rampa Therapy
RAMPA THERAPY
顎顔面口腔育成療法やRAMPAセラピー/ランパセラピーを初めて聞かれる方もいらっしゃると思います。
RAMPAセラピーは従来の矯正治療と考え方・視点・アプローチなどそのほとんどが異なります。顎顔面口腔育成療法という考え方の中にRAMPAセラピーという矯正治療があります。
こどもと女性の歯科クリニックはRAMPA専門医院として、この矯正治療の可能性を未来のための選択肢として広くみなさまに知っていただきたいと考えています。
おこさまの矯正にお悩みの方はもちろんのこと、矯正は特に考えていないという方も矯正に対する考え方が変わるかもしれません。
point
一般的な矯正治療は主に歯列を拡げたり、抜歯などをして歯を並べ直すスペースを作るというものです。
対して、RAMPAセラピーは歯並びが悪くなる原因の根本的な解消を目指し、歯がきれいに生えるような土台に整え直そうという治療になります。
RAMPAでは「歯並びが悪くなる原因」は主に「中顔面領域の骨格的な発達不良」としています。
実は今、このことが歯並びのみならず、気道や鼻腔の問題など多くの問題の根本的原因となっている症例が非常に多くなっています。
不正咬合、さらには直接的に身体の健康に影響をもたらす呼吸器系疾患要因の根本的原因へのアタックとして歯科的見地からアプローチ出来るのがRAMPAセラピーとなります。不正咬合と併せて、鼻詰まり・中耳炎などの耳鼻科疾患や喘息・いびきなどの呼吸器疾患でお悩みだったおこさまが、当クリニックには多く通われ、長年のお悩みに矯正治療を通して取り組んでいらっしゃいます。
しかし、鼻や呼吸には問題なさそうだから、こんな大掛かりな矯正治療は必要ないというご判断は少しお待ちください。実は十分に呼吸機能が使えていないことに気付かずに、もしくは日常的に慣れてしまっている場合もございます。姿勢の悪さや口呼吸はこれに起因する場合も多いです。
矯正をお考えでしたら、ぜひ原因や検査というものに目を向けてみてください。ご判断はそのあとでも遅くはないと思います。
「歯並びをよくしたいのに・・」というのが率直なお気持ちではないでしょうか?
しかしこの矯正治療では歯並びが悪くなる原因からアプローチし、歯並びとともに気道や呼吸・姿勢など全身に関わる健康を大きな目的としています。
また、歯並びを整えたあとも、きれいな歯並びの維持には良い姿勢と健全なお口周りの機能は重要な条件です。
もともときれいな歯並びの方はその条件を満たしているとお考え下さい。呼吸と姿勢の改善は歯並びの改善・維持へもつながります。
RAMPAセラピーにおいては歯並びは目標の一つであり、骨格的な発達不良を健全成長へと導く変化から未来の健康な身体を目指しています。
不正咬合の原因は顎が
小さいでいいの?
現在、歯並びが悪くなる原因の大半は中顔面領域(お鼻まわりのあたり)の発達不良という研究が進んでいます。つまり中顔面領域の発達不良が、顎骨の発達不良へとつながり、これが不正咬合の多くをもたらす原因と考えています。
本来、健全な顎骨であれば歯は自然ときれいに生え揃うように出来ているんですね。歯並びが悪くなる原因として「あごが小さい」という文言は矯正歯科でよく見かけられると思います。
この文言で理解しますと、顎の骨の大小の問題と思われる方もいますよね。単なる大きさの問題であることはそう多くありません。
そもそも顎自体を拡げることはそう簡単に出来ることではないんですね。拡げるのは顎なのか、歯列なのか、という点も今後を考えますと非常に重要です。もし矯正相談に実際に行かれた方は、先生に伺ってみてください。
歯が生えるスペースが足りないことと顎骨の小ささは必ずしもイコールでは結べないことをまずは覚えておいていただきたいと思います。
「どういうこと?」が素直な気持ちだと思います。
先ほど顎骨の発達不良という言葉を使いましたが、これは単なる顎骨の発達不足ではなく、「顎骨のねじれや歪み」という発達不良が、実は健全な歯並びへ向かう成長の妨げとなってしまっていることが多いのです。
RAMPAでは、このねじれや歪みにより「あごが小さく見えてしまう」がより近い表現と捉えています。多くの不正咬合の原因を言い表すには顎骨の「発達が足りない」ではなく「発達に問題が生じている」という表現がより適切と考えます。
さらに重要視しなければならないのが、中顔面領域の発達不良は歯並び以外に呼吸器系や耳鼻科系疾患の要因にもなってしまうということです。この発達不良は気道や鼻腔にも影響を及ぼすことで、具体的に副鼻腔炎・中耳炎・喘息・睡眠時無呼吸症候群・アレルギーなど多くの症状の原因ともなります。また今は自覚症状がなくとも潜在的な要因として潜んでいる場合も少なくありません。将来的に顕在化してくる事例もございます。
中顔面とは、大まかに鼻まわりの部分を指します。
のどのあたりの赤線が気道を示します。
本来ならば中顔面(お鼻周りのあたり)は写真左のように上前方方向へ成長するのが健全な成長方向です。しかし現在、写真右のような下方成長が非常に多く見られます。これがまず中顔面領域の発達不良です。このことにより特に上側の顎骨にねじれや歪み・たわみが生じます。
これにより、お口の中の空間が狭くなることや、歪みそのものが、お口周りの筋肉とも影響しあって様々な不正咬合という形になって現れます。さらに舌が健全な位置(上顎に付く位置)に収まるスペースも足りなくなることで舌を下げるか、後ろに引いた状態にもなります。その結果、気道が狭く息苦しくなり、姿勢の悪さや口呼吸にもつながります。
口呼吸はお口の中を乾燥させ口内細菌を増殖させたり、ウィルスなどを直接体内に取り込んでしまうことにもつながります。本来、鼻は空気清浄機の役割を、上顎に付いた舌はウィルスの侵入をブロックする役割も持ちます。人の身体って健全であればよくできているものなんですね。
まずは発達不良の元である下方成長は、何とかして改善しなくてはなりませんね。RAMPAセラピーでは中顔面領域を矯正装置にて上前方へと牽引します。この成長誘導により上顎骨の成長方向を上前方へと変化させます。
それにより上顎骨を健全的に拡げ、骨格のねじれや歪みの解消が可能となります。ここが歯科的に非常に難しいことと言われています。また舌が本来の位置に戻ることが出来るスペースも生まれます。これらにより
などの変化が改善効果として現れてきます。
一つの原因が様々なことと相関関係にあります。つまりは原因を一つ改善することで様々なことにも、よい影響をもたらすとも言えます。
RAMPAセラピーとは中顔面領域の健全な成長を導き気道や鼻腔の狭さを改善しながら、呼吸や身体のバランスを整え、結果として歯並びまで整える矯正治療です。
歯列矯正治療で気道や呼吸の問題も改善出来るって意外ですよね。しかし歯並びが悪くなる原因にアプローチ、つまり中顔面領域の発達不良の解消にアプローチと考えれば歯列の問題も気道の問題も原因は同じこととご理解いただけるでしょうか。
加えて、当初は気道の狭さや歯並びの改善目的で始められましたが、当院で矯正治療中のおこさまでは水頭症や脳梗塞後の麻痺などでもお悩みだった、その症状の改善にも効果が認められました。
呼吸や身体のバランスがどれだけ全身の健康に関わっているかの一つの証明だと、予想を上回る効果に患者様のみならず私もうれしく思います、と同時に一生懸命に治療を頑張ってくださるご本人やご家庭の努力の賜物であるとも思います。
現在、歯並びが悪くなる原因の大半は中顔面領域の発達不良と考えられています。このことにより本来はきれいなアーチとなるはずの歯列が、様々な形の不正咬合となってしまうのです。
一般的な矯正治療は必要に応じ抜歯などをして、歯が並ぶスペースを確保するというものです。こちらはイメージがしやすいかと思います。
しかし歯並びが悪くなる原因の大半は中顔面の発達不良です。原因をそのままに歯並びだけきれいならいいの?は大事な感覚です。
原因から改善されませんと後戻りしてしまう可能性も高くなります。何より呼吸器系の疾患要因に対しては何も変わりません。この要因を取り除こうとすれば現在、RAMPAセラピーもしくは外科手術となってしまうんですね。
顎の小ささに注目している矯正治療は他にもございますが「顎が小さいというのはどういうことなのか?」「その原因はどこにあるのか?」ということが大切です。
「歪んでしまった顎骨」に対して「2次元的に土台部分だけを拡げる」では少々無理があります。しかしこのことに根本的に対処することは非常に難しいと言われてきました。
対してRAMPAシステムは、口腔外装置と組み合わせることで「3次元的・立体的に拡大」をします。すなわち「歪みのない健全な顎骨」へ骨格を成長誘導することで「根本的な原因解消を目指すことは可能です。」とRAMPAでは言えるのです。
RAMPAセラピーの画期的な発想は口腔外装置と口腔内装置を組み合わせて3次元的に顎骨の成長を健全な方向へと誘導してあげられるということです。それによって発達不良であった中顔面の健全な育成を促し呼吸・姿勢を改善しながら歯並び・噛み合わせを整えていきます。
歯科医療も視野を広げ進化しています。
私たちRAMPA施術者が目指すのは歯並びのその先、みんなの健康なのです。
Let’s see it in pictures.
RAMPAセラピーは写真のような口腔外装置と口腔内装置を連結して使用します。 元はこのような装置ですが少しでも楽しんでがんばれるよう親御様がデコレーションされています。構造は変えられませんが出来る限りのアレンジはお手伝いいたします。
写真の通り、RAMPA装着時は私の目にも少々物々しい外見に映ります。また装着時間の制約など治療期間は大変なご負担が必要かと思います。根本的な治療となりますので特に最初に1年は相応の努力が必要とされることはご理解をお願いします。
しかしご安心ください。すでに当院にて治療中のおこさまたちは見た目や装着時の違和感などすぐに慣れ、がんばっています。また各ご家庭のご理解・ご協力あってのものだと感謝しております。
大丈夫、がんばったその先の未来は変わります。
RAMPAセラピーにおきましてはご家庭でのご理解・ご協力が不可欠となります。以下の事項につき、ご理解をよろしくお願いいたします。
上記①②③につきましてはRAMPAセラピーのデメリットとも言い換えられる主な事項です。
対して多くのおこさまとご家庭の努力の結果として、歯並びの改善のほか、慢性副鼻腔炎などの鼻疾患・喘息・いびき・不良姿勢・口呼吸などが根本から改善されています。
さらにより健康・健全な身体への変化の二次的効果から、斜視などの眼疾患・脳梗塞後の麻痺・水頭症・キアリ症候群・ADHD・発達障がい・アトピーなど実に多くの改善事例が報告されています。
身近なことでは風邪を引かなくなった・出掛ける際にはティッシュが欠かせなかったのに…というお声もいただきます。
また歯並びが悪くなる原因の改善により筋肉の緊張が改善して歯列が整うことで、後戻りが少ないことも、これはメリットという言い方であげられます。
何よりも、未来に今よりも健康な身体・健全なお口であったら「何が出来るだろう」という、そのイメージこそが患者様それぞれのメリットであろうと思います。
海外の歯科先進国と言われる国々では、子供のうちからの予防歯科や矯正治療は、子供の将来に対し費用対効果の大変高い取り組みとの考え方もあります。一説には歯の資産価値は、外見的な意味合い、将来的な治療の可能性まで含めますと3000万円とも5000万円ともいわれる試算があるそうです。
さらにRAMPAでは、おこさまの未来の健康も関わって参ります。
親御様には今一度、骨格的な発達不良の改善または解消によって導かれる、外見的な変化、口腔内疾患のリスク、そしてより健全な口腔機能や呼吸器機能の維持、それらから紐解かれるおこさま自身の将来について、ご深慮いただければと思います。
またこちらはご承知おきいただきたいことですが、非常に多くの患者様が当クリニックの矯正治療とご本人やご家族の努力を通して、歯並びや気道・呼吸の問題などを改善され、より健康な身体と素敵な笑顔へと変化されています。
「RAMPAをやってよかった」とお喜びいただき、私どもも励みとなります。しかしごく稀にですが、期待されたほどの変化が見られないこともございます。原因の改善により少なからず症状の改善はみられるのですが期待値との隔たりが大きい場合が、非常に少数ですがございます。恐縮ではありますが個人差もございます。ご理解をお願いいたします。
また矯正器具の装着時間や普段の生活習慣などにおける、クリニックとのお約束はお守りください。「頻回に装着時間を守れない」や「姿勢の悪い座り方を日常的にする」などはRAMPAの効果を著しく減少させます。様々なご事情で装着が難しい日もあると存じます。ご不安はクリニックでご相談ください。
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治療の流れ・矯正の期間など年齢やお口の状態により個人差がございます。資料や写真・パワーポイントなどを使い、個々に合わせてご説明いたします。ご不明点は遠慮なくご質問ください。
当クリニックではMNO式矯正・バイオブロック療法も例外的に提供しております。こちらは口腔内装置のみでの矯正治療になりますが、症状が軽度の場合に限定されます。現実的にこちらの矯正方法がRAMPAよりも適切である方は非常に少数です。
RAMPAセラピーは「今ある疾患の根本的な治療」から「未来に起こりうる疾患の予防」まで見据えて考えていただくのがよい捉え方です。
まずは「こういう矯正もあるんだ!」というご理解で大丈夫です。
特に小児矯正にお悩み・お考えの方には、RAMPAセラピーを知っていただいてからご判断いただきたい、選択肢はある方がよいと考えております。どうぞご相談はお気軽にされて下さい。
しかし当クリニックでは矯正が必要と診断されるおこさまの多くに対しベストと思われる矯正治療のみを提供させていただいております。いわゆるマウスピース型矯正などは行っておりません。こちらはぜひご理解をお願いいたします。
もちろん必要のない治療をお勧めすることや過度なご提案は致しませんのでご安心下さい。RAMPAである必要性がなければ、その旨通りお伝えいたします。
私どもはお子さまの健やかな成長を願い全力でサポートいたします。
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