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ランパセラピーが子どもの健康と学びを守る理由

【ブログ:Vol.2】

ランパセラピーとSDGs|子どもの健康と学びを守る歯科の実践

■医療とはSDGsそのものなのではないか

なぜ今、SDGsという言葉を使うのか。

当院のミッションは「こどもたちのよりよい未来」です。この想いとは、国連の掲げるSDGs(持続可能な開発目標)とも重なるのではないか、と考えたことがきっかけです。

「こどもと女性の歯科クリニック」は、骨格へのアプローチによって中顔面の健全な成長を導き、本来の口腔機能を取り戻す「ランパセラピー(RAMPA)」を提供しています。今回は、この治療がどのように社会的な目標と重なっていくのかを考えてみたいと思います。

こどもと女性の歯科クリニック

■ランパセラピーは歯並びを治す治療ではありません

ランパセラピーは、「歯並びを整えること」を目的とした治療ではありません。

私たちが目指しているのは、子どもたちが本来持っている骨格の成長力を引き出し、十分な呼吸ができる身体を育てることです。

十分な呼吸は、質の高い睡眠に繋がります。

質の高い睡眠は、脳を休ませ、集中力や学習能力、日中の活動量を支えます。

そして、健全な身体の成長や将来の可能性へと繋がっていきます。つまりーー

  1. 骨格
  2. 呼吸
  3. 睡眠
  4. 学習
  5. 成長
  6. 健康・教育・機会の平等

という流れこそが、私たちが考えるランパセラピーです。だからこそ、この治療は歯科医療の枠を超えーー

  • SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」
  • SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」
  • SDGs目標10「人や国の不平等をなくそう」

へと繋がっていくのだと考えています。

■目標3「すべての人に健康と福祉を」

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ランパセラピーは、矯正治療の枠組みにありながら、歯並びを整えることをゴールとはしていません。

口腔外装置と口腔内装置を組み合わせ、三次元的・立体的に力をかけることで、歪みのない健全な骨格への成長を誘導し、全身の健康と発達に寄与すること。これが、私たちが大切にしているミッションです。

気道を確保し、正しい呼吸を促し、睡眠の質を整える——この考え方は、SDGs目標3が掲げる考え方と、重なる部分があると感じています。

幼少期に骨格へ働きかけることは、将来起こりうる呼吸器系の問題を予防することに繋がる可能性があります。これは、ターゲット3.4が掲げる「非感染性疾患による若年死亡率を減少させる」という精神とも、方向性を共にしていると考えています。

いびきや睡眠時無呼吸によって日中の集中力が続かず、疲れやすい傾向があったお子様が、ランパセラピーによって中顔面の骨格の歪みが改善し、気道が確保できるようになった結果、睡眠の質が大きく改善され、日中も元気に過ごせるようになった、という症例を私たちは経験しています。

呼吸や睡眠の改善は、身体的な健康だけでなく、精神的な安定にもよい影響を与える可能性があります。

私たちは、病気を治療するだけではなく、「病気になりにくい身体を育てる」という視点も、歯科医療には必要だと考えています。

European Conference on Dentistry

アントレー・ビクスラー症候群患児の学会発表資料

MENA Congress for Rare Diseases

■目標4「質の高い教育をみんなに」

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SDGsの目標4では、「誰も取り残されないような学習環境を届けること」が掲げられています。

健康な身体は、子どもたちの学びの土台になります。ランパセラピーを通じたいびきや睡眠時無呼吸、鼻副鼻腔炎などの改善は、子どもたちのQOL(生活の質)を向上させ、学業に集中しやすい環境を整える一助になり得ると考えています。

ランパセラピーを受けて睡眠の質が改善したダウン症のお子様の例では、その後、高校受験に挑戦し、合格されたという嬉しいご報告をいただいたケースもあります。もちろん、これは合格の理由がRAMPAにあると証明するものではありません。ただ、健やかな身体があってこそ、挑戦する力が発揮しやすくなる——そう信じて、私たちはこの治療に取り組んでいます。

RAMPAによる治療を経て、さまざまなお悩みが改善したお子様たちが、治療前と比べて表情が明るくなり、勉強や運動に積極的に取り組まれるようになった姿を、私たちは数多く見てきました。

いびきや睡眠時無呼吸による脳への酸素供給の変化が、脳の発達に関わる可能性を示す研究も発表されています。これらの研究は、因果関係を証明するものではありません。ただ、可能性を示す一つの手がかりとして、私たちは軽視すべきではないと考えています。

私たちは、RAMPAを通じて、子どもたちが質の高い教育を受けるための「土台作り」に貢献したいと考えています。

■目標10「人や国の不平等をなくそう」

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SDGsの目標10は、障がいの有無にかかわらず、すべての人が能力を発揮し、社会的に取り残されないようにすることを掲げています。

生まれつきの疾患により、健康や学習環境に差が生じてしまう——本人の努力だけでは変えられない現実が、将来の不平等に繋がることがあります。

私たちはランパセラピーを通じて、この問題にも早期からアプローチし、すべての子どもが健やかに育ち、将来の選択肢を広げられるようサポートしたいと考えています。

当院では、ダウン症、アーノルド・キアリ症候群、アントレー・ビクスラー症候群といった先天性疾患をお持ちのお子様の治療にも取り組んでいます。誤解していただきたくないのは、この治療が一部のお子様だけに向けた特別なものではないということです。十分な呼吸は、すべての人にとって健康的な社会生活の基本です。

以下は、国際学会でご協力いただいた、先天性疾患と向き合うお子様たちの症例の一部です。

・ダウン症のお子様
ランパセラピーにより鼻副鼻腔と気道の容積が増加し、睡眠時無呼吸、いびき、鼻閉が改善しました。

RAMPAによって変化した骨格の範囲を示すデータ

※ダウン症のお子様のRAMPA前後の骨格の変化(青色部分)

・アーノルド・キアリ症候群のお子様
通常より低い位置にあった小脳の位置が上がり、水頭症や構音障害の改善が見られました。

・アントレー・ビクスラー症候群(指定難病184番)のお子様
気道容積が約2倍に拡大し、呼吸困難や中耳炎、いびきが改善しました。この疾患は約54%が呼吸困難により早期死亡するとされており、気道容積の拡大は生命維持に関わる重要な変化でした。


ランパセラピーは、先天性疾患のお子様だけでなく、すべての子どもたちが十分な呼吸を獲得し、自分の可能性を発揮できる身体づくりを目指す治療です。

■歯科医療から広がる未来

私たちが目指しているのは、単なる歯並びの改善ではありません。ランパセラピーを通じて、病気を持つ子も、持たない子も、等しく健やかに成長し、未来を切り拓ける社会に近づくことです。

臨床と国際学会での発表を通じて、私たちはこの治療の可能性を、世界に向けて伝え続けています。今後も「健康」「学び」「機会の平等」という視点を大切にしながら、診療を続けてまいります。

呼吸が変わることで睡眠が変わり、睡眠が変わることで学びが変わり、その積み重ねが子どもたちの未来を変えていく。

歯科医療にも、社会を変える力がある。

私たちはそう思います。

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