資料から見るランパセラピー
骨格変化から取り戻す
本来手にしていたもの

矯正相談資料から見るランパセラピー 骨格の変化から目指す小児矯正の独自性と唯一性

歯並びについて歯科医への相談経験のグラフ引用

当院では、お子様やご家庭のためにならない治療を勧めることはありません。安心して矯正相談をご利用されてください。当院には、営業上手なスタッフもいません。営業力が足りない分、データと資料でご説明します。それらを持って、ご家庭でお話し合いをされてください。

例え、どのような結論を出されましても、親御様のご理解とご納得は治療の結果にも関わることです。どのようなご判断でも、そこに「納得」があれば、間違いといえるものではありません。

厚生労働省の調査でも日本人の約60〜70%に何らかの不正咬合がみられるという統計があります。ただ、グラフでは「23.5%の方しか」相談をされていません。放置されている人の方が多いんです。矯正相談をされた時点で、親御様の意識は高いのです。

目次

    歯並び悪化|始まりは口呼吸

    お口ポカン(口呼吸)によって起こる諸症状リスト
    口呼吸の気付きを与えるサインの項目リスト

    口呼吸|その前にあるのは姿勢の悪化と舌骨の位置

    舌骨が下がった際の骨格構造的フロー
    姿勢が悪い(お口ポカン・口呼吸)ことでの骨格的影響

    負の連鎖の入り口

    舌骨が下がること(口呼吸)に連動して起こる諸症状のフロー

    舌骨は、筋肉のみによって位置を保っている「宙ぶらりんの骨」。取り巻く筋肉の影響によって、上下前後に柔軟に動きます。もちろんこれはその働きが必要だからです。

    ですが、姿勢が悪い状態(筋肉の過緊張)は、この柔軟性を制限し下方へと引っ張ります。すると、舌骨を介して、舌や下顎まで下がります。

    半強制的な口呼吸です。口呼吸では、舌が上顎を支えていないので、次に上顎(中顔面)まで下がってきます。すると、下がった上顎に適応するように、さらに下顎が下がるという相互的な「共倒れ状態」に陥ります。

    上顎が下がる→下顎も下がる

    顎顔面複合体の時計回り回転

    口呼吸(舌が上顎につかない)状況下での上下顎の骨格変化のイメージ

    「舌圧」VS「頬圧・唇圧」

    舌圧と頬圧・唇圧の関係を示すイラスト
    • 顎顔面複合体の時計回り回転

    「上顎が下がる」と「下顎が下がる」は、相互に影響し合う関係です。「鶏が先か?卵が先か?」のような話ですが、上顎の位置によって下顎の位置は決まります。ただ、下顎が下がり空いた空間に合わせるように上顎も下がります。いずれの順序であってもこの劣成長は、「鼻腔と気道」を狭くさせ、そう簡単には治せない口呼吸に移行します。鼻呼吸じゃ苦しいという状態です。

    • 「舌圧」VS「頬圧・唇圧」

    口呼吸では、舌が上顎につかないので、歯列を境とする圧力の均衡が崩れ「顎が小さくなる」方向へ力がかかります。舌の「職場放棄」という状態です。

    上顎が下がる【もう一つの可能性】

    フランクフルト平面と咬合平面を示すレントゲン

    頭蓋骨には、「フランクフルト平面」という水平基準があります。フランクフルト平面とは、大まかに目の下の骨と耳の穴を結んだ線で、頭蓋骨を横から見た際の水平基準です。

    画像を見て分かる通り、歯が並んでいる面は水平ではありません。フランクフルト平面を水平とした場合、奥歯(上側)から前歯(下側)に向かって傾斜しています。これは異常ではなく、大体10度〜15度程度傾斜しているのです。

    では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で、歯列に力をかけた場合、全体としてはどのような力が働くのか?

    咬合平面が前下がりになっているため、歯列に沿って加えられた力は、水平方向だけでなく「下方向(垂直方向)」の成分を少なからず含んでしまいます。歯を動かしているつもりが、その反作用や力の伝達によって、上顎を下方、あるいは後下方へと押し下げるベクトルとして働いてしまう可能性があるのです。

    重要:矯正装置で働く力のベクトル

    ランパセラピーで大切な理解

    「舌」VS「下方成長」+「頬圧・唇圧」

    舌が上顎につかない(口呼吸)ことによる骨格への影響を示すイラスト

    中顔面を上前方へ成長させられる生体で唯一可能な力が、舌による力。この力が失われている状態が「口呼吸」。舌によって保たれていた生体(骨格)のバランスが崩れます。

    「舌」>「下方成長」+「頬圧・唇圧」

    舌の正しい働き(鼻呼吸)によって中顔面が正しく成長するメカニズムを示すイラスト

    中顔面を上前方へ成長させられる舌の力が、発揮できている状態が「鼻呼吸」。生体(骨格)としてのバランスも保たれやすくなります。

    「舌」<「下方成長」+「頬圧・唇圧」

    舌が正しい位置にない(口呼吸)場合の骨格の正しくない成長を示すイラスト

    中顔面を上前方へ成長させられる舌の力が、発揮できていない状態が「口呼吸」。支えを失った中顔面は、重力の影響によって落ちてきます。

    舌骨を取り巻く筋肉群

    舌骨を取り巻く筋肉群を示すイラスト

    舌骨(ぜっこつ)は、全身の骨の中で唯一「他の骨と接していない」という極めて特殊な性質を持っています。頸部(のど)に浮いているような状態で存在しています。

    中顔面の下方成長

    中顔面を構成する上顎骨は歯と鼻に関わる骨と示すイラスト

    中顔面とは、上顎骨を中心とする骨の複合体。重力に引かれて落ちてきた上顎(中顔面)の影響によって、鼻腔や気道が狭くなります。歯が生えるスペースが足りなくなるのも一緒です。

    「RAMPA」VS「下方成長」+「頬圧・唇圧」

    RAMPAの装置が上顎にかける力のベクトルを示すイラスト

    中顔面の下方成長と上顎にかかる内向きの力に対抗し、劣成長にある骨格の成長方向を変化させます。人工的に発生させる力の「ベクトルの向き」が重要です。

    ランパセラピーってなに?

    つまり、舌が本来の働きをできないことで、中顔面の下方成長から鼻腔や気道の狭小化を招き、内外の圧力のバランスの乱れから歯並びが悪くなります。口呼吸とは「重大案件」なわけです。適切な処置によって鼻呼吸が取り戻せればよいですが、「骨格」の問題となってしまったらそう簡単にことは進みません。舌を上顎につけたら、鼻からも口からも呼吸ができない、口呼吸をせざるを得ないからです。負の連鎖の始まりが残ってしまっています。

    そこで一旦、舌の代わりを担う力が、RAMPAの装置が上顎に与える「F」の力です。

    中顔面を上前方へ誘導するためのRAMPAの装置による口腔内に働く力のベクトルイメージ
    咀嚼筋と食の移り変わり
    咀嚼筋だけの問題ではありません

    歯並び悪化の原因のほとんどは中顔面の発達不良

    中顔面の成長方向の違いによる影響

    そもそものきっかけはともかく、口呼吸(鼻呼吸ができない)、つまり「舌が上顎につかない」という事実によって、子どもの成長は本来設計されていた人の設計図からずれていきます。

    とはいえ、それが即生命に関わらないように、人の身体は適応していきます。ただ、それがベストの状態ではないのは確か。呼吸、睡眠、姿勢、歯並びーーベストではない状態が長期間に渡れば、やっぱりそれって子どもの人生にとって小さくない。

    呼吸、睡眠とは人が健やかに生きる基本。姿勢、歯並びとは外からの圧力とコンプレックス。きっかけは「たかが口呼吸」です。

    ランパセラピーであってもそれらを完全にリセットできるわけではありません。だからこそ、普段の生活、様子見ーー気をつけられてください。

    主な検査項目一覧

    • 鼻副鼻腔容積・気道容積計測=呼吸時の通気性
    • ANSとPNSの距離計測=口蓋のひずみ
    • S-Nの距離計測(脳頭蓋底のセラ点とナジオン点の距離)
    • ゴニアルアングル計測=下顎のひずみ
    • 顔の左右差・頭蓋骨の形状確認
    • 頭位・舌位・頚椎の形状確認
    • 歯の萌出スペース確認
    • 睡眠時無呼吸AHI計測・鼻腔通気度計測
    • 3Dによる顔貌と口腔内撮影など

    矯正相談へ足を運ぶことから、お子様の未来は動き始めます。矯正相談にてご理解をいただけましたら、治療前の検査へと進みます。

    RAMPAの特徴は、骨格の移動量と効果範囲。最終手段と思われる外科矯正でも、実は動かせる骨格は最大でも5mm程度です。

    ランパセラピーによるメリットと効果

    ランパセラピー主メリット
    ランパセラピー副次的メリット
    ランパセラピーの効果(気道容積拡大)
    ランパセラピーの効果(上顎の形の改善)
    ランパエラピーの効果(姿勢の改善)
    ランパセラピーの効果(筋肉の過緊張の緩和)
    ランパセラピーの効果(鼻副鼻腔容積拡大)
    ランパセラピーの効果(ガミースマイルの改善)

    歯列の調整は最後に‥

    ランパセラピー(ランパ矯正)終了時のイメージ
    ランパセラピー(ランパ矯正)から歯列矯正への移行フロー
    ランパセラピー(ランパ矯正)終了時のイメージ

    ランパセラピーによる効果例はーー

    気道の拡大・口蓋の形状改善・姿勢の改善・筋緊張の緩和・鼻副鼻腔の拡大・顔貌の変化など多岐にわたります。

    そして、最後に歯列の調整です。

    ただ、骨格の改善とは大変な過程です。改善が必要になる原因は生活習慣の積み重ねが大半。日常の影響が大きいことを理解して、生活を送られてください。子どもが元気に遊ぶ時間は、骨格の正しい成長にとって「必要」な時間です。

    こどもと女性の歯科クリニック

    数少ないRAMPA(ランパ)セラピー専門医院

    歯並びとはなぜ悪くなるのか?お子様の歯並びと小児矯正を骨格から考えます。抜歯の判断は軽いものではありません。その判断は慎重にされてください。

    学会発表資料

    European Conference on Dentistry and Oral Health

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    MENA Congress for Rare Diseases

    2025年学会発表抜粋

    ・European Conference on Dentistry and Oral Health

    RAMPA療法によるアントレー・ビクスラー症候群患者の上気道容積の増加

    ・MENA Congress for Rare Diseases

    RAMPA療法を用いたアーノルド・キアリ奇形患者の治療:頭蓋顎顔面成長誘導法


    学会発表資料の拡大版(PC)はーー

    本来手にしていたもの

    骨は、物理的な強い圧力がかかることで「骨芽細胞」が活性化し、太く大きく育つ性質を持っています。縄文人が硬い食事から日々得ていた咀嚼圧は、顎の骨を広げ、親知らずまできれいに並ぶ土台を作り上げていました。現代人は、食の変化によってこの「骨を育てる原動力」を失っています。これらは歯並びを悪くする一面です。

    ですが、いくら力があっても、その力を正しく導くベクトルがなければ、骨格の成長はどこへ向かうべきか分かりません。そのガイド役が「舌」です。

    そして、舌は咀嚼筋ではありません。不正咬合が少なかった縄文人は確かに咀嚼筋も発達していたのでしょうが、それ以上に「鼻呼吸」、つまり舌が上顎につく生活環境を送っていたと推測できます。ですので、舌の筋力不足もMFT等では指摘されています。しかしですーー


    なぜMFT(筋機能訓練)だけでは限界があるのか?

    ならば「咀嚼筋を含むお口周りの筋力をMFTなどで時間をかけてリカバリーすればいいのではないか?」という疑問が生じます。ここに歯科治療が直面する限界があります。

    まずは、硬いものを噛み潰す瞬間の「咀嚼筋のパワー」と、MFTで鍛える「お口の周りの筋肉や舌の圧力」とでは、骨に加わるエネルギーの桁が根本的に異なります。

    例え、いくら咀嚼筋が鍛えられても、顎を正しく育てる力のベクトルは上顎についた舌によって導かれます。舌が上顎につかなければ、上顎に力は与えられず、「果たして咀嚼筋の力が足りていないからこうなっているのか?」でさえ曖昧です。となると、まず目を向けなくてはいけないのは「舌の基礎能力」です。

    まだ、骨格の劣成長が深刻ではなく、舌の機能改善によって鼻呼吸が取り戻せる、もしくは予防的意義なら、MFTは有意義な取り組みです。ただし、中顔面の下方成長により鼻腔の狭小化が進行すれば、いくら舌を上顎につける筋力はあっても、鼻呼吸はできません。

    • すでに劣成長した骨格へのアプローチ:すでに固まってしまった顎の骨に対して、筋肉の訓練という「弱い力」だけで骨の形そのものを大幅に拡大・変化させることは、解剖学的に困難です。MFTは「歯並びを悪くする悪習癖を防ぐ」という意味では非常に重要ですが、「骨格の変化を期待できる実効力」においては力不足です。「支える」と「押し返す」では意味が違うのです。ましてや、鼻呼吸ができない以上、弱い力でさえ、常時骨格に与えられるわけではありません。

    「現実的な介入」

    縄文時代の咀嚼環境を、現代の食生活の中で再現することは現実的に不可能です。ましてや、咀嚼力がことの全てではありません。力そのものより、その力の正しい使い方を「口呼吸」が阻害している可能性の方が重要です。だからこそ、現代の歯科医療には「適切な介入」が求められます。当院が赤ちゃん歯科とランパセラピーに特化している理由です。

    • 【予防:赤ちゃん歯科】骨格が固定化する前の乳幼児期から、姿勢や離乳食の進め方を徹底し、少しでも自力での骨格発育(鼻呼吸)を促します。
    • 【骨格の再構築:ランパセラピー】「発達不良を起こした中顔面(上顎骨を含む骨の複合体)」に対して、外部から適切な方向へ持続的な整形外科的力をかけることで、骨格の成長を誘導し、気道や鼻腔の物理的容積、歯並びの土台を取り戻します。

    赤ちゃん期から鼻呼吸が徹底できていれば、骨格の劣成長は予防できる可能性が高いです。仮にそれが十分に叶わなくてもランパセラピーである程度まで取り戻すことも不可能ではありません。

    矯正治療のメリットとされるものの多くは、そもそも持って生まれた「本来手にしていたもの」です。姿勢の悪さや口呼吸、食も無関係ではありません。それらによっていつの間にか失ってしまったものなんですね。

    こどもの矯正とRAMPA(ランパ)セラピー
    麻布十番・広尾:こどもと女性の歯科クリニック

    院長:岡井有子

    大阪歯科大学大学院歯学研究科修了:歯学博士

    医療法人社団セントワ理事長

    こどもと女性の歯科クリニック院長|岡井有子

    歯並びと呼吸の問題の原因は「骨格の劣成長」にあると、私たちは考えています。ならば、その原因の改善に注力するのが医療としての責務です。私たちがなぜ、RAMPA専門医院にこだわるのか?

    それは子どもたちの未来を考えたら、その原因を置き去りにはできない。その一つの想いに尽きます。

    所属学会

    • 日本小児歯科学会
    • 日本小児耳鼻咽喉科学会
    • 日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会
    • 日本ダウン症学会

    所属研究会

    • RAMPA研究会
    • 歯科保健医療国際協力協議会
    • 赤ちゃん歯科ネットワーク

    2025年学会発表抜粋

    • European Conference on Dentistry and Oral Health
    • MENA Congress for Rare Diseases
    • CMBBE
    • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
    学会発表
    論文発表
    こどもの矯正とRAMPA(ランパ)セラピー