コラム
ランパセラピーのバイオメカニクスと理屈|不正咬合とは上下顎の劣成長の結果「歯列矯正≠呼吸」
根本原因から矯正治療まで線で繋げる 「正しい呼吸」と「正しい骨格」で支える小児矯正
最重要
お子様は「鼻呼吸」ができていますか?
気付きのきっかけは
「姿勢の悪さと口呼吸」小児矯正をご検討でしたら「ランパセラピー、もしくはランパ矯正」という言葉を、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。他院での矯正相談、知人からの紹介、あるいは検索の中で。そして、その言葉の意味を正しく理解したいと思って、ここに来られたのだと思います。
私たちはこう考えます。歯並びが悪くなる原因は、歯にはありません。上下の顎、骨格が正しい方向に育たなかったことの結果です。だとすれば、歯を並べる治療は、その原因には触れていないことになります。それは見過ごしてよいものではありません。
ランパセラピーは、骨格そのものに働きかける治療です。なぜ骨格が正しく育たないのか、そのメカニズムから、実際の治療の流れ、使用する装置、そして治療後の選択肢までーー
矯正治療とは、お子様の数十年後に関わる選択です。ここで得られる知識は、決して無駄にはなりません。
こどもと女性の歯科クリニック

歯並びが悪くなるのは、顎の骨格の成長が「正しくない」から。
そして、既存の矯正治療のほとんどに骨格への実効力はありません。
- 顎が小さいのに、拡大するのは「歯列」
- 現実的には難しいのに、「舌の力」にその改善力を求める
このことを矯正治療の現実と理解してください。矯正治療の種類とは優劣ではなく、治療の役割です。「ゴールは同じで手段が違う」ではありません。
ランパ(RAMPA)セラピー

「バイオブロックセラピー」と「ランパセラピー」は顎顔面口腔育成療法による矯正治療。その目的は、骨格の健全な成長です。歯並びの改善はその過程にあります。
口腔内装置のみによる治療のバイオブロックセラピーよりも、口腔外装置と組み合わせるランパセラピーの方がより効果的・効率的です。
多くの子どもたちの中顔面の成長方向は「もっと上、もっと前」です。その力のベクトルを得るために口腔外装置が必要です。バイオブロックの装置には、このベクトルはありません。
本ページは、特別な構成になっており、多岐にわたる内容をあえて同じページにまとめています。ランパセラピーと矯正治療を理解するために大切なことが記載されています。膨大な量があります。
ですが、お子様の矯正治療にお悩みの親御様には新たな知識となるはずです。お子様の矯正治療は、お子様の将来に関わること。後悔は残してほしくありません。そのための準備として、まとまったお時間が取れた際にご覧ください。意味のない時間とはなりません。ぜひ、パソコン等の大きな画面でご覧ください。
ランパセラピーで知ってほしい基礎知識
お子様の矯正治療に関わる お悩みを持つ すべての親御様へ
こんなお悩みありませんか?
- いつも口が開いていて心配
- 子どもの受け口が気になる
- 抜歯の可能性を指摘された
- ガミーフェイスの兆しがある
- 呼吸やいびきが苦しそう
お子様の普段の様子はどうですか?
□お口ポカンの子どもが増えています!

□お子様の普段を思い返してみてください
【鼻がつまりやすい・姿勢が悪い・いびきをかく‥】

お口ポカン(口呼吸)は要注意!広く指摘されています。ですが、そこに「なぜ、お口ポカン?」が欠けていると、「口を閉じればいい」との結論になります。
「なぜ?」を理解してあげないと、お子様のお口ポカンは、いつまで経っても「悪癖」と目につくばかり。
そのきっかけは単なる癖だったかもしれない。そうではないかもしれない。
大切な理解は、いずれであっても、口呼吸(低位舌)の積み重ねは、中顔面の健全な成長を阻害し、骨格の問題へと進展します。その要因は、人間の身体に24時間かかり続ける力、「重力」。そしてその進展は、思いの外、早くて速い。
こうなると、「なぜ、お口ポカン?」の答えは、どこかのタイミングで骨格の問題へと入れ替わります。
お口ポカンのきっかけは赤ちゃん期から
□なぜお口ポカンになるのか?


首周りの筋緊張

口呼吸の原因は様々です。当院では、赤ちゃんの首周りの筋緊張にフォーカスしてお伝えしています。
例えば、写真のような赤ちゃんの姿勢は、赤ちゃんの首周りに大きな負担をかけます。この負担は、舌骨(ぜっこつ)の位置を下げ、口呼吸へと繋がります。
ただし、これは理解のためのお伝えです。赤ちゃんに限らず、姿勢の悪さからくる筋緊張は、大人・子どもにも同様に起こりえます。
宙ぶらりんの骨「舌骨」

舌骨は、体の中で唯一、他の骨と接していません。すべて筋肉によってその位置を保っています。
例えば、首周りの筋緊張は、肩から舌骨に繋がる筋肉の緊張を通じて、舌骨を下方へ引っ張ります。
このことは別の筋肉を通じて、舌と下顎を下方へ引っ張ることに繋がります。これが物理的に口呼吸となってしまう理由です。
※イラストでは示されていませんが、舌骨の下側は肩甲舌骨筋をはじめとする筋肉とも繋がっています。
お口ポカンのきっかけは「姿勢の悪さ」
□舌骨を介して下顎と肩はつながっています

舌と下顎が下がることによって、物理的に舌が上顎につきにくくなります。そして、下がった舌と下顎によって気道が圧迫されます。こうなると、口呼吸は仕方のない状況です。ただ、口呼吸は問題の解決ではなく、身体の応急処置。
ここからが悪循環の始まりです。狭い気道をなんとか拡げようと、受け口にする、さらに姿勢が悪くなるなどの現象が表出してきます。
姿勢の悪さには要注意


舌骨の位置を、赤ちゃんの姿勢からお伝えしましたが、同様のことは、大人・子ども限らず起こりえます。
姿勢が悪いことで、首や肩の筋肉に本来望ましくない力が働き、舌骨の位置を下げ、口呼吸へと繋がります。
これらの生活習慣の積み重ねは、正しくはない骨格の成長を導きます。骨格に柔軟性のある乳児期にアプローチするのが、赤ちゃん歯科。「0期矯正」ではありません。
骨格へのアプローチに切り替わるのが、「ランパセラピー」。いずれも目的は一緒です。
骨格の成長を、なるべく正しく導いてあげること。そうすれば、歯とは自然に並んで生えてきます。呼吸や顔貌だって、本来親御様から受け継いだものを、そのまま受け取ることができます。
矯正治療以前の予防、矯正治療後の維持にも「姿勢」は大変重要です。
□姿勢が悪いことは「おおごと」です


写真のような頭に荷物をのせて歩くアフリカの女性たちをご覧になったことがあると思います。この女性たちの歯並びと姿勢が大変きれいなことにお気付きでしょうか。
このような状態で全身のバランスを保つことができるのは、姿勢がよく、骨格や筋肉が正しく発達している証。これが美しい歯並びの基礎なんですね。
悪循環の始まり
□結論:姿勢を悪くしていると歯が生えるスペース、鼻腔、気道の全てが狭くなる

姿勢の悪さに始まった舌骨の下方移動に伴う口呼吸、もしかしたら単なる悪癖だった口呼吸、なんであれ、口呼吸は「悪循環の始まり」。一度始まったエラーは、次のエラーへと続きます。その過程にあるのが、「歯並びの問題・呼吸の問題・顔貌の問題」、そして行き着く先が「上下顎の劣成長」です。
以下は、当院のRAMPA患者様に行ったアンケートです。これらは実際に耳鼻科等で診断を受けたお子様たちで、潜在数は含まれていません。歯並びの問題とともに実に多くのお悩みを持たれています。診断を受けていないならば、大丈夫だと思われないでください。お悩みと診断は同義ではありません。

歯並びが悪くなる原因
矯正歯科において、歯並びが悪くなる原因と指摘されている「顎の小ささ」や「遺伝(による顎の小ささ)」は、暗に「骨格の問題」と示されています。
しかし、既存の矯正治療の概念の多くは、医療側も患者様側も「審美=歯並び」。
だから一般的な小児矯正では、抜歯や歯列の拡大からスペースを作り、その後で歯を移動させるということが行われています。
医療とは「手当」。患者様のためのものです。骨格に大きな問題がなく、歯列を整えることで治療とご希望が完結するならば、歯列矯正だってもちろん意義があります。ただ、既存の矯正歯科でも、その原因の多くは「骨格」と伝えられています。
思い返さなくてはいけないのは、その原因、「骨格の問題」とは、置き去りにしてもよいことなのか?RAMPAが疑問を感じるのは、その一点に尽きます。
最近では根本治療を掲げ、骨格の改善を訴求する矯正治療もあります。では、根本治療を訴求する他の矯正治療でRAMPAと同じ結果が得られるのか?安易に他者を否定するべきではありませんし、その意図もありません。
ただ、反証として考えた場合、RAMPAでここまでの負担があって、骨格はやっと変わります。
【治療経過中の骨格形態変化の一例】(青色がRAMPAによって変化した部分)

歯並びが悪くなる根本原因となる「上下顎の劣成長」が「呼吸」に深く関わっているならば、審美よりも「呼吸」の改善が、医療としての優先順位です。その副産物として、歯並びが整うのがランパセラピーです。
当院に来院されるお子様の検査結果に照らせば、RAMPAが必要ないと判断できるお子様はほぼいません。
『骨格という上位概念から矯正治療を考える』
ランパセラピーの独自性はここに集約されます。ただ、それが医療側の自己満足と優越感であってはなりません。患者様にとって「矯正治療とは何なのか?」の原点が、この治療にはあります。
□歯並びが悪くなる原因のほとんどは中顔面の骨格的な発達不良

歯並びが悪くなる原因となる骨格の劣成長は、気道や鼻腔を狭くします。自覚症状の有無に関わらず、大多数の子どもたちは、常に酸素不足のリスクに晒されています。
だから、矯正治療を通じた呼吸の改善による、「学力・脳力の向上」という発信が成り立ちます。骨格へのアプローチによる「根本治療」という発信も、その重大性から訴求されています。理屈はその通りです。
ならば、治療では「気道や鼻腔の通気性」の検証は行われているはずですが、症例写真には歯並びばかりが並びます。なぜなのでしょうか?


※気道容積・鼻副鼻腔容積の変化イメージ
上顎骨・下顎骨

上の歯が生えている骨が「上顎骨」、下の歯が生えている骨が「下顎骨」です。そして、上顎骨は鼻にも関わる骨です。
頭蓋骨とは、この形で完成形。複数の骨のバランスで成り立っています。
歯並びが悪くなる原因が、骨格にあるならば、歯並びにだけ「何かが起きる…」って、不自然な気がしませんか‥
そして、歯並びだけ整える‥も同様です。何かがずれているのかもしれません。
中顔面の下方成長


中顔面は、「上顎についた舌」の働きによって、前上方(緑矢印)へ成長するのが健全です。これは少々端的にいうと、顔が立体的になる方向です。
何らかの理由によって、「上顎に舌がつかない(口呼吸)」と、支えを失った中顔面は、重力の影響によって、その成長方向は下方へ向かいます。
この下方成長の影響によって、骨格に歪みが生じ、鼻副鼻腔を狭くします。一方で、下がった中顔面に連動して、舌と下顎も下がり、気道を狭くします。
下の女の子の比較写真は歯科でよく見かけます。それぞれ2枚ずつ、女の子の小さい時と成長後を比較しています。この二人は一卵性の双子です。遺伝子は全く同じものを持っています。
何が違うかというと、小さい時の写真を見てください。一方の女の子、口が開いていますよね。お口ぽかん(口呼吸)が日常的になってしまっているかどうかの違いです。




- お口ぽかんの女の子
→顔が縦に伸びる方向に成長が進みます
- 鼻呼吸で育った女の子
→中顔面が正しく成長できています
鼻の下から唇までの長さを見ると分かりやすいですね。お口ぽかんの女の子は下方成長が進み、顔が伸びる方向に成長しているのが分かります。
これが上顎が下がる、下顎も連動して下がるの意味です。そして放置の結果です。
歯並びの形成

上顎のイラストです。歯並びを形成するポイントが、イラストにある「舌圧」と「頬圧・唇圧」のバランスです。
歯列を境とするこの二つの圧力のかかり方が、きれいな歯並びにしてくれる大切な味方です。
口呼吸は、この中の舌圧がなくなる状態になりますので、外から内へと向かう力が優位となります。きれいな歯並びにしてくれる主役が仕事を放棄している状態です。
□正常なお口とお口ポカンで育ったお口

歯並びがよいことのメリット?
歯並びが悪くなることには原因がある。しかもそのほとんどが生活環境と生活習慣。必ずしも全部が全部、どうしようもないことではなかったとなると、矯正治療のメリットって一体何なのでしょう。
理想をいえば、矯正治療などは本来必要なはずではなかった。少なくともその負担は軽かったかもしれない。
でも、姿勢の悪さ、口呼吸‥‥それらをどこか軽視してしまった。それらが、骨格の劣成長の一因になっています。
矯正治療をメリットから考えるって本当はおかしいんです。本来はそれぞれが持っていたであろう健康資産が、いつの間にか矯正治療によって得られるメリットに変換されています。
矯正治療とは、これまでの時間の中で失ってしまった何かを取り戻し、未来へと繋げる治療です。
そしてランパセラピーから取り戻せるものと、従来の矯正治療のそれは、同じではありません。
歯並びが悪い野生動物って見たことがありますか?もちろん、そのような個体が全く存在しないわけではありません。
ただ、不正咬合という異常が圧倒的に多い動物が「人間」です。
単純比較ができないほど、野生動物と人間の生活環境は異なります。ですが、歯並びが悪くなる原因のほとんどは、生活環境による骨格の成長の問題です。
野生動物に歯並びが悪い個体が見当たらない理由の一つに、「野生動物では鼻呼吸が徹底されている」ことがあるそうです。それが叶わずに、歯並びが悪くなると、それは「淘汰」を意味します。
お子様の歯並びが心配になり、歯科へ伺っても「様子見」と判断されることが本当に多い。それは「歯」を見ているから。だから、経過を見ましょうということなんですね。ただ、顎の成長とは日々の生活習慣の話です。鼻呼吸の習慣がなければ、顎の正しい成長はありません。
ですが、親御様がお子様の歯並びを心配になったということは、少なからず口呼吸の存在がある。
なので、口呼吸を改めない限り、結局は歯並びが悪くなる。しかし、骨格への介入は既存の矯正歯科では大変難しい。だから「抜歯」です。大事なことが置き去りになっています。
あれ?顎の成長という原因は?
極端な話、「抜歯」さえ許容できれば、歯は並べられます。「歯」しか見ていないから様子見です。ただ、お子様の骨格の成長は現在進行形です。
「経過を見ましょう?」、違います。様子見はリスクでしかありません。呼吸が関わります。
ランパセラピーをさらに知る発展編
□ランパセラピー【顎顔面口腔育成療法】

RAMPAで前上方へ

下方へ向かうことになった成長の結果が、顎骨の歪みに繋がります。
これに対して、RAMPAのシステムから、その成長方向を前上方へと変化させ、歪みの解消を目指します。
この変化によって、狭くなった鼻腔や副鼻腔、気道、顎に対して「拡がる」という効果を見込むことができます。本来はもっと「前上方」へ成長するはずだったのです。
「前方」でも「前下方」でもありません。
□どうやって中顔面を前上方へ成長させるのか?

下顎はどうなる?

舌が上顎につかないことによって、下顎にもイラスト右の赤矢印のような影響が現れます。結果、下顎の歯並びにも影響がでてきます。
イラスト右上の赤矢印では、顔が縦に伸びるイメージもできます。
イラスト左の青矢印は、RAMPAによる改善効果とお考えいただいても大きな支障はありません。
ただ、中顔面(上顎)が上がらなければ、下顎は上がりません。上顎の位置に合わせて、下顎はその位置を自然に調整します。上顎が下がれば、下顎もほぼ確実に下がります。

RAMPAの装置を、お約束通り装着でき、順調な経過を辿ると、中顔面(青丸)全体から上前方へ成長方向が変化します。装着時間が足りないと赤矢印のような口元だけの変化になることがあります。
ここを理解されてください。やらないよりはやった方がいいというお話しではなく、最低限やらなくてはいけない時間を確保しなくては、中途半端な変化になってしまう可能性があります。
矯正治療の視点でいえば、この時点で行なっているのは、土台の再構築です。一見、「出っ歯」や「すきっ歯」に見えてしまうこともあります。ですが、これは想定されている経過です。ここだけ切り取ってしまえば、親御様やお子様も歯並びが心配になるでしょう。だからこそ、RAMPAのメカニズムというものをなるべく理解していただきたいのです。
例えば、RAMPAによる受け口からの変化
※RAMPAによる骨格の変化のイメージとしてCG動画はご覧ください。受け口に対して、下の顎を引っ込めるという動きはしていません。不正咬合の原因のほとんどは上下の顎の劣成長であって、過成長ではありません。舌骨の位置の変化にも注目してみてください。
ランパセラピーによるメリット
ほとんどの不正咬合の根本原因はーー
上下顎の劣成長小児の矯正治療を、骨格から考えるRAMPAでは、子どもの抜歯は「必要不必要の議論」ではなく、「ありえない」ものです。
メリット・デメリットの判断ができる大人ならばともかく、小児の矯正における抜歯とは、骨格の問題の可能性に目を瞑るという子どもの人生に関わる判断を、第三者である歯科医師がするということです。親御様はそれを信じます。
多くの審美矯正では、俯瞰で骨格は見ていません。そしてその影響も考慮から外れている。考慮に入っていたら、抜歯の判断なんて責任が重すぎます。
子どもの骨格の正しい成長を疎かにし、抜歯を「やむなし」とするほど、審美とは大切なものでしょうか?何かを犠牲にしてはいないでしょうか?
骨格の正しい成長とは、歯のためだけの話ではありません。土台さえ正しく成長できれば、歯とは自然と並ぶようにできています。
矯正治療を受けた方の、約6割が抜歯を経験しているともいいます。従来の矯正治療に「抜歯の懸念が付いて回る」ということは、それらでは、「骨格の劣成長に対する根本的対処」に限界があることを示しています。不正咬合とは、歯の生え方ではなく、骨格の成長の問題なのです。
口呼吸より鼻呼吸の方がいい理由で、鼻腔のフィルター機能(鼻毛や粘膜がウィルス等をブロックする)、加湿・加温機能(吸った空気の湿度と温度を調整する)。これらは、よく知られています。
実は酸素摂取効率の差:鼻呼吸は「約10〜20%」高い
多くの研究(Swift氏らの研究など)において、鼻呼吸は口呼吸に比べて、動脈血中の酸素分圧を約10〜20%上昇させることが示されています。
鼻呼吸と口呼吸の「酸素摂取効率」に関するデータには、主に一酸化窒素の有無と、気道抵抗という2つの側面から明確な差を示す研究があります。
- 「一酸化窒素(NO)」
鼻呼吸が、酸素摂取に有利な最大の理由は、副鼻腔で産生される一酸化窒素にあります。
メカニズム:鼻から息を吸うと、副鼻腔で発生した一酸化窒素が肺へ運ばれます。一酸化窒素には血管拡張作用があるので、肺の毛細血管が広がり、酸素が血液中へ移動する効率(ガス交換効率)が向上します。
口から吸った空気には一酸化窒素が含まれないため、肺の血管が十分に広がらず、同じ量の空気を吸い込んでも、血液に取り込まれる酸素量は少なくなります。
- 「気道抵抗」
鼻腔は口よりも狭いため、呼吸の際に適度な抵抗が生まれます。これが実は重要です。
メカニズム:抵抗があることで、呼気(吐く息)のスピードが抑えられ、肺の中に空気が留まる時間が長くなります。これにより、肺胞で酸素を吸収する時間が確保されます。
口呼吸では抵抗が少なすぎるため、空気の出し入れが早くなり、「浅い呼吸」になりがちです。
一生懸命に空気を吸っているのに、身体が酸欠…そんな矛盾が「口呼吸」では起こっています。鼻を通ることで初めて、効率よく酸素が全身へ届きます。そして、ランパセラピーでは、鼻副鼻腔や気道の物理的な容積を拡大します。
脳や身体の成長には酸素が不可欠。そして正しい口腔域の発達には、舌が上顎についた状態(鼻呼吸)が不可欠です。本当に人間の仕組みってよくできています。それがヒトのDNAに刻まれた進化の歴史です。鼻呼吸の方がいいと教えてくれています。
□ランパセラピーによる主なメリットと副次的効果


□学会発表資料【RAMPAセラピーを用いたアーノルド・キアリ奇形患児の治療:頭蓋顎顔面成長誘導法】

□ランパセラピーとワイヤー矯正の違い

当院にマウスピース矯正の知見はありませんが、ある有名なマウスピース矯正の報告ですと、初期の計画だけで完全に治療(歯列矯正)が完了する確率精度は50%程度だそうです。
そもそも矯正治療にかかる費用は高額ですが、医療費控除などの制度もあります。
ランパセラピーが費用負担の大きい矯正治療であるのは承知しておりますが、お子様の将来、ご家庭の選択肢として考えられてみてください。
※詳細は必ずご自身でご確認ください。責任は負いかねます。

ランパセラピーでの実際の治療の流れ
矯正相談へ足を運ぶことから、お子様の未来は動き始めます。矯正相談にてご理解をいただけましたら、治療前の検査へと進みます。
RAMPAの特徴は、骨格の移動量と効果範囲。最終手段と思われる外科矯正でも、実は動かせる骨格は最大でも5mm程度です。単純比較こそできませんが、RAMPAではそれを上回ることができる可能性があります。検査項目は骨格への介入として必要な検査ですのでご理解ください。
資料取り(治療前検査)
資料取りでの主な検査項目- 鼻副鼻腔容積・気道容積計測=呼吸時の通気性
- ANSとPNSの距離計測=口蓋のひずみ
- S-Nの距離計測(脳頭蓋底のセラ点とナジオン点の距離)
- ゴニアルアングル計測=下顎のひずみ
- 顔の左右差・頭蓋骨の形状確認
- 頭位・舌位・頚椎の形状確認
- 歯の萌出スペース確認
- 睡眠時無呼吸AHI計測・鼻腔通気度計測
- 3Dによる顔貌と口腔内撮影など
治療計画とRAMPAの装置
□治療計画例

使用する装置、治療の過程と期間などは、すべてお子様ごとに異なります。骨格の状態は、お子様それぞれです。治療の進捗イメージもすべて異なります。
実際の治療開始は、矯正相談・資料取りを経て、治療の意思確認をいただいてから、2週間から1ヶ月後になります。その間に装置の製作を行います。
□RAMPAの装置【1回目】



大変そうだなと思われますよね。否定はできません。ですが、矯正治療を正しく理解し始めている証です。本来は「治療」であるにも関わらず、矯正治療や審美治療はカジュアルになり過ぎています。なるべく負担を小さくすることは、もちろん大切なことですが、お手軽な「治療」などありません。
まず、歯とは直接骨に繋がっていません。歯列にアプローチする治療が、骨格に作用することはありません。この理解で矯正治療の方向性と目的が分かれます。
そして、骨格に作用させるには、矯正装置による力か、もしくは舌による力となります。このカテゴリが「根本治療」を訴求する矯正治療の枠です。
他の矯正治療に関する踏み込んだ言及は、制約上、多くはお伝えできませんが、矯正相談ではお話しができます。情報収集でも結構です。ぜひ、いらっしゃってください。
RAMPAの装置とご家庭の努力で「ここまでやって骨格はやっと変わる」。これを覚えておいてください。他の矯正治療の方が負担も少なく、十分な結果をお届けできるのならば、私たちがあえて、このような大変な治療を患者様にお願いする意味はありません。


□RAMPAの装置【2回目】



治療の進捗によっては、3回目以降のRAMPAが必要になる場合があります。骨格の変化を最大限期待するためには、装置装着の「時間」が最重要事項です。
お約束をきちんと守られたとしても、初期状態や成長によっては、3回目以降が必要になることは少なくありません。ましてやお約束を守れないとなると、無用に治療期間が伸びてしまうだけですのでご協力をお願いします。
□その他に使用する装置例







□RAMPA終了時のお口のイメージ

□RAMPAによる治療が終了したら‥

MFT(口腔筋機能療法)の役割
「舌先をスポットにつけ、舌を上顎の正しい位置に置く」が、MFTの基本です。
ただ、舌先がスポットにつく正しい位置といっても、そのスポット自体が頭蓋骨の中で正しい位置でしょうか?
そもそも、上顎は下がっていないでしょうか。上顎が下がるということは下顎も下がり、「舌の正しい位置」といっても難易度が上がります。MFTは、舌の筋力不足には効果的ですが、下がってしまっている上顎自体を上げることはできません。
正しい骨格の上で行ってこそ、MFTはその価値を発揮します。当院のMFTは、ランパセラピーの補助的位置付けとして行なってます。
□MFT(口腔筋機能療法)とは‥



お子様のために、毎日一生懸命に「あいうべ体操」や「MFT」を頑張られている親御様も多いと思います。お子様の「口呼吸」をどうにかしたい‥‥その努力は素晴らしいです。
ですが、なかなか結果に結びつかないご家庭もあると思います。
まず、それらの治療開始時に、骨格や気道の状態のご説明はいただきましたか?原因を理解し、「何をどう改善するのか?」の目的は明確になっていますか?
仮に骨格に問題がある場合、「お口周りの機能訓練」や「生活習慣改善」といったソフトウェアへの対処では、骨格への実効力までは困難です。対抗しなくてはならないのは、ヒトの身体に24時間かかり続ける力、「重力」です。
ランパセラピーの目的、「中顔面の上前方への成長誘導」は、他のいかなる手段でも大変難しい。「健全な成長」まで追求するならば、この上前方というベクトルは必要条件です。
つまり、「傾いてしまった家は、柱から建て直さなくてはいけない」ということ。
代替手段として、唯一とも思えるのが「舌」による誘導力ですが、そのためには鼻呼吸の徹底が必要条件です。
ですが、この骨格の問題には「鼻腔の狭小化」という「鼻呼吸最大の壁」が存在します。そう、それ以前の状態でなくては「舌の誘導力」、つまり「あいうべ体操」も「MFT」も非現実的です。
骨格の問題(鼻腔の狭小化)がある中での鼻呼吸では「息苦しい」のですから。
下がってしまった中顔面に対し、RAMPAの装置で長時間、強制的に力を加えられて、やっと骨格は上前方へ成長方向を変化させます。
骨格の変化なんてそう難しくないのであれば、RAMPAがこんなに大変なはずはありません。骨格に変化が起きてしまった結果で、口呼吸になっている。だから「口呼吸を鼻呼吸に変える」って難しいんですね。MFTが活躍するのはここではありません。
中顔面の下方成長とは骨格の問題。これを医療として、そしてより健全的に改善するとなれば、私たちには「中顔面を上げる」以外の選択肢はありません。外科矯正とてリスクと限界があります。歯並びだってもちろん大切。ただ矯正治療、そこには生命の根幹、「呼吸」が関わります。
治療の優劣ではなく、これは治療の役割と選択肢。装置を使用する矯正治療で「中顔面を上前方に上げること」が可能なのがランパセラピーです。
この役割を「舌」に求めるMFTですが、劣成長の骨格に実効的に作用させることはまず現実的ではありません。正しい骨格の上で行ってこそ、MFTはその価値を発揮します。
親御様の努力が実を結ばないのは「努力不足」ではありません。しかし、その努力を向ける先がずれているのかもしれない。原因は「骨格」というハードウェアにあるかもしれないのです。
「MFT」とは本来、予防的意義として最上位概念にある治療です。「予防」こそが、MFTが活躍する場面です。
歯列の調整に使用する装置
□歯列は最後に調整します


□歯列の調整に使用する装置





ワイヤー、マウスピースの知っておくべき可能性
当院のランパセラピーでは、あくまで土台を整えた中での自然な歯並びをゴールとし、歯列を調整していきます。最終的にワイヤー(ブラケット)やマウスピースを使用する歯列矯正は計画にはありません。
なぜか?大変なご負担と努力で積み上げた治療結果である「せっかく上げた中顔面」を、ワイヤー等の使用によって、再び下げてしまう可能性があるからです。
だから、現実的に効果の見込みを予測しにくい大人の矯正であっても、ランパセラピーしか提供いたしません。歯並びが大切なのは、もちろん分かります。ただ、上顎が落ちてしまっている大人が多いのは事実です。
「上顎(中顔面)が落ちること」が意味することを、ここまで読み進められた方ならば、すでにお分かりです。
必ず、下がるとは申しません。当院でも、そのリスクをご説明した上で「やむなく」ワイヤーを使用することもあります。
ただ、ご家庭とお子様のこれまでの努力を考えた場合、当院にはそれらの積極的な使用の判断はできません。抜歯矯正への見解同様に、当院が判断するには重すぎるんです。
それらの使用をしなくても、一歯科医師、そして一母親としても十分にきれいな歯並びだと当院は考えます。ここまで来られたんです。最後の最後まで、手間と時間はかかりますが、私たちはそれがお子様にとってのベストだと信じています。
ともすれば、ワイヤーやマウスピースの使用で、最終的にきちんと歯並びも整ったと親御様は満足されるでしょう。ですが、大切なのは、今ですか?当院はお子様の数十年後を見ながらお話しをしています。
ぜひ知っておいていただきたい大切なことがあります。
頭蓋骨には、「フランクフルト平面」という水平基準があります。フランクフルト平面とは、大まかに目の下の骨と耳の穴を結んだ線で、頭蓋骨を横から見た際の水平基準です。ただ、ここでは深く考えていただかなくても結構です。
画像を見て分かる通り、歯が並んでいる面は水平ではありません。フランクフルト平面を水平とした場合、奥歯(上側)から前歯(下側)に向かって傾斜しています。これは異常ではなく、大体10度〜15度程度傾斜しているのです。
では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で、歯列に力をかけた場合、全体としてはどのような力が働くのか?
咬合平面が前下がりになっているため、歯列に沿って加えられた力は、水平方向だけでなく「下方向(垂直方向)」の成分を少なからず含んでしまいます。歯を動かしているつもりが、その反作用や力の伝達によって、上顎を下方、あるいは後下方へと押し下げるベクトルとして働いてしまう可能性があるのです。
咬合平面が水平面(フランクフルト平面)に対して傾斜している場合、そこにかかる力は必ずベクトル分解されます。物理学の法則上、平面が傾いている限り、この垂直方向のベクトルをゼロにすることはできません。この分力が、「上顎を押し下げる」力の正体です。
この「上顎を押し下げる力」がもたらす結果は、医学的には「顎顔面複合体の時計回り回転(Clockwise Rotation)」として知られています。
- 咬合平面の傾斜と骨格:多くの研究(Sato, Slavicekらによるシス・メカニクス理論など)において、咬合平面の傾斜と上顎骨の位置、そして下顎の適応回転には密接な相関があることが提起されています。
- 矯正の副作用:歯列だけに焦点を当てた従来の矯正では、歯を並べる際の反作用として、意図せず上顎後方が押し出され、顔面が垂直方向に伸びてしまう「垂直的コントロールの喪失」がリスクとして議論され続けてきました。
つまり、ワイヤーやマウスピースで、歯列を後ろに下げようとしたり、並べようとしたりする力(歯列に沿った水平方向の力)を、水平でない歯列にのみに加えると、以下の現象が起きやすくなります。
【時計回りの回転】
※解剖学的には、人の身体を右側から見た図を基準としています。その上で時計回りをイメージしてみてください。
上顎の後方が下がり、顔が垂直方向に伸びる方向への回転が起こりやすくなります。これが時計回りの意味です。要はこれです。

※背景の着色のためにAIを使用しています。
上顎が下がると、それに連動して下顎も後下方へと回転せざるを得なくなり、結果として「気道を狭める」「顔が長く見える(Long Face症候群)」といった、機能的・審美的な悪化へと繋がるのです。
【従来の矯正治療の限界点】
一般的なワイヤー矯正やマウスピース矯正は、基本的に「歯の移動」を主眼としています。
歯の土台である上顎骨そのものの傾斜や位置異常がある場合、歯だけをきれいに並べても、その力のベクトルが「骨格の歪み」を助長してしまう可能性があります。
特に「後方移動」を行う際、この傾斜した平面上を移動させると、構造的に上顎全体を押し下げる力が発生しやすくなります。
【要約】
1. ベクトルの分解と咬合平面傾斜
矯正装置で歯を動かす力は、物理学の法則によって、歯を動かすだけでなく上顎を下げる力にも変換されます。そして、上顎の位置によって下顎自ら最適な位置に移動・調整します。つまり、咬合平面の傾斜が下顎の位置を決定づける物理的なガイドになります。
2. 下顎の適応回転
上顎の垂直的な高さが変化した際、下顎が顎関節を支点に回転して帳尻を合わせるような現象が「時計回り回転」です。つまり、上顎が下がれば、下顎は物理的に後下方へ追いやられ、気道を圧迫します。これらが、口呼吸や睡眠の質の低下に繋がる根拠の一つとして挙げられます。
3. ファンクショナル・マトリックス理論
骨は勝手に育つのではなく、周りの機能(舌、呼吸、筋肉)に反応して形が決まります。低位舌や口呼吸という「機能不全」があれば、支えのない上顎は落ち、鼻腔狭窄や気道閉塞へ繋がります。要は「鼻呼吸ができない(舌が上顎につかない)」という一見些細なエラーが負の連鎖の入り口になります。
歯科において「骨格が正しく育つ(歯が生える土台を構築する)」には舌の支え(鼻呼吸)が大前提です。「卵が先か、鶏が先か」のような話にもなりますが、歯列を整えるために使われている矯正力が、頭蓋骨全体の構造には負の力を与えてしまう可能性があるのです。
【見解】
これらは、既存の矯正装置による歯列への力のかけ方が、上顎を下げる方向にも力をかけてしまう可能性を示唆しています。その結果、下顎が下がり、口呼吸の要因になります。
一方、当院では舌骨の位置による口呼吸の可能性を伝えています。いずれにしても、口呼吸からその先の展開は大きく変わりません。
上顎はさらに落ち、鼻副鼻腔、気道、顔貌(ガミースマイル・アデノイド顔貌)の問題が表出する可能性が高くなります。歯列の問題さえ、完全解決とはいきません。口呼吸が残っているのです。
支えを失い、重力で下がってしまった上顎の位置に適応して下顎の位置は決まります。一方で下顎が下がり、空間ができることで上顎も下がります。相互に関係する共倒れ状態です。
そして、これらの負の連鎖を改善するなら上顎の位置は上げなければなりません。そうしなければ下顎はついてきません。
【結論】
もともと上顎骨を「上前方」へ引き上げたいという治療的ニーズは、決して新しい考え方ではありません。ただ、それが難しかったのです。
だからといって、仮に歯列だけに力を加えたとしても、全体的なベクトルとして、上顎を下げる方向に力が働く可能性があります。
つまり、歯は並べられたとしても、骨格(呼吸やお顔立ち)は改善しないどころか、悪化するリスクまであります。この「意図しない下方へのベクトル」を懸念し、「上前方へのベクトル」へと変換しつつ、骨格から再構築しようとするのが骨格矯正(ランパセラピー)の根本的な考え方です。だから当院ではRAMPA後のワイヤーやマウスピースによる歯列へのアプローチを極力行わないのです。
RAMPAの装置と人の努力によって、本来の成長方向へ引き戻すのが、ランパセラピーの医学的な目的になります。
ランパセラピーによる効果
お忘れにならないでください。ランパセラピーの主目的は「呼吸機能の改善」です。正しくない成長をしてしまった「上下顎の劣成長」とは、思いの外、影響が大きいです。歯並びの問題はその一部です。
ただ、歯列を整えるのは最後の工程。きちんと土台を拡げ、やり切らないと中途半端なことになりかねません。
当院では、必要に応じて、鼻腔通気度や睡眠時無呼吸の検査も行い、RAMPAの効果の最大限をお届けできるように最善の努力を尽くします。当院のランパセラピーでは、これだけのことが治療の過程で行われています。骨格の改善とはこれだけ大変なこと。
能力の最大値を出せるように遺伝子は設計されています。しかし、生後の成長によって、そのいくらかを失ってしまった。それらを取り戻すのが「矯正治療」の真の姿です。
きっと、先延ばしにした苦労の方が大変です。本格的にRAMPAが必要になってしまう前に、お子様の様子を観察されてください。
□ランパセラピーによる効果

□ランパセラピーによる効果【気道】

□ランパセラピーによる効果【上顎の形】

□ランパセラピーによる効果【姿勢】

□ランパセラピーによる効果【筋肉の緊張】

□ランパセラピーによる効果【鼻腔】

□ランパセラピーによる効果【ガミー】

ランパセラピーを専門で扱う矜持と責任
クリニックの選び方ランパセラピーなら「こどもと女性の歯科クリニック」と選んでいただけるように、当院が定義するランパセラピーの基準をお伝えします。
治療の主目的:呼吸機能の改善と骨格の健全化
診断根拠:CT等による鼻腔・気道・骨格等の画像及び数値解析
評価指標:気道容積・鼻腔容積の数値変化、骨格変化の数値解析、舌骨の位置や姿勢の改善評価等
この過程で歯がきちんと生え揃う土台に‥‥(リンク先に続く)
科学哲学者カール・ポパーは、「反証できることこそが科学の証拠である」と説いています。
例:「すべての白鳥は白い」という理論がある。
反証:「たった1羽でも黒い白鳥(ブラックスワン)」を見つければ、その理論は間違いだと証明(反証)される。
つまり、どんなに「正しい」と言われている説でも、常に「もしかしたら違うかも?」というデータにさらされ、それを乗り越えて残ったものが「信頼できる科学的根拠」ということです。
ランパセラピーは、まさにそれらの理論に向きあっている存在です。
AIとは、膨大な「既存の合意」。つまり「平均的な正解」を学習のベースにしているので、ランパセラピーのような異端的な存在は機械的にネガティブなラベルを貼られてしまいます。だからこそ、この治療には価値があるのです。例えば‥
- 世の中の矯正治療では骨格が原因と暗に示しながらも、抜歯を肯定、もしくは「仕方がない」としている → 抜歯を否定するRAMPAはエビデンスが薄い
- ランパセラピーでは抜歯などあり得ないとしている → 既存の矯正治療では骨格への実効的な介入は難しいので抜歯矯正の現実がある
AIとは、既存のパラダイムシフトを評価する設計はされていません。ランパセラピー専門なら尚更です。だから当院のWEBサイトは、AIにあまり評価されません(笑)
検索エンジンも同様です。例えば、「小児矯正」で検索されて表示される上位サイトに、親御様のお悩みを解決してくれるようなサイトはどれくらいありますか?
ともすれば「ふ〜ん」で済まされそうな、どこにでもある既知の知識のような印象を受けませんでしょうか?実はこれ、患者さんに向けて作られているのではなく、検索エンジンに上位表示されるように作られているからです。SEO対策といわれています。
あるワードで検索した時、ユーザーさんが2ページ目(ざっくり、検索順位二桁以上)まで見る率は数%とされています。ビジネスで考えると、患者さんに見てもらわなくてはクリニックとしては話になりませんので、WEBサイトの多くは検索エンジンの好む書き方と構成になっているのです。
そして、それを作っているのは制作会社。しかもツールの多くは「AI」。だからデザインはきれい、中身はどこにでもあるとなってしまうんですね。
ただ、私たちはAIや検索エンジンに評価されるために仕事をしているわけではありません。ランパセラピーを伝えるのは、目の前の子どもたちの未来のためであって、あえて自らの言葉で現場を伝えています。2ページ目であろうが、ニッチなワードであろうが、熱量があれば辿り着いてくれます。
AIが推奨するそれらの治療で、お子様の呼吸改善やご家庭の治療目的が叶うイメージは湧きますでしょうか?AIに低評価とされること自体が、ランパセラピーと当院の独自性と視点の違いの証明なのだと納得しています。
当院へ矯正治療のご相談にお越しになられる親御様の行動力には頭が下がります。複数医院へと足を運ばれ、お話しを伺っているご家庭が本当に多いです。本当に大切なことです。
あくまで、ある親御様から伺ったお話しですが、「RAMPAは大変だと思うけど、やった方がいい。うちではこの症例はできない。」と仰ってくれる医院様があるそうです。正直、初めて聞く医院様からご紹介をいただくこともあります。
RAMPAの存在さえ知らないドクターが多い中で大変嬉しいお話しです。
かつて、治療中のお子様からこのような言葉をかけてもらったことがあります。
『私もRAMPAの先生になる』
RAMPAがこの子のためになって良かったと思えた瞬間でした。
今後も、ランパセラピーをするなら、「こどもと女性の歯科クリニック」と選んでいただけるように頑張ります。
子どもたちの呼吸を守る
多くの矯正治療が掲げる「エビデンス」。その多くは「歯をきれいに並べること」の根拠であって、「呼吸と骨格を守る」根拠ではありません。
骨格という原因を置き去りに、「歯並び=審美」という対症療法に終始している間にも、子どもたちの骨格の劣成長は進行している可能性があります。
私が大切にしている言葉があります。「どんな技術やスキルであれ、お客さん(患者さん)のためにと思えないうちは上手くならない」と。
目の前の子どもたちの呼吸が変化し、未来が変わっていくという、「臨床の事実」を当院は追求してまいります。
お子様の未来に想いを馳せ、矯正治療とクリニックを考え抜かれた親御様の熱量は、お子様の未来の可能性に直結します。そして、当院には、たくさんの子どもたちの臨床データと学会発表の実績があります。これは権威性の誇示のためにお伝えしているのではありません。
ランパセラピーがすべての子どもたちの正解ではありません。でも、「矯正=歯並び」、ここには疑問を持ってください。当院は親御様に厳しいお伝えをしています。ですが、お子様の未来を真剣に心配しています。あとは親御様のご判断です。
ランパセラピーについて、「エビデンスはあるんですか?」とご質問を受けることがあります。親御様は心配なのでしょう。それはそうです。
一方、SNSなどの発信では、安易に「エビデンス」という言葉が使われている印象を受けます。まず、エビデンスには「レベル」があります。おそらくそれらまで知らずに使っている。だから「安易に」という印象を受けてしまいます。
エビデンスレベル
- メタ分析:複数の信頼できる論文を統合・分析したもの。
- ランダム化比較試験(RCT):患者をランダムに2群に分け、治療の有無で結果を比較した統計学的な試験。
- コホート研究:特定の集団(例:口呼吸の子)を長期間追跡し、要因と結果の関連を調べる。
- 症例対照研究:すでに結果が出ている人を過去にさかのぼって比較研究する。
- 症例報告:実際の患者さんの治療経過や臨床報告。
- 専門家の意見:権威のある先生の見解や基礎研究。
多くの人のエビデンスは、おそらく「レベル1」を指しています。
「レベル1」であっても、それは統計学的な平均値であって、「100人のうち100人全てに効果がある」というような「絶対」ではありません。例えば、「100人のうち70人には効果がある」という統計です。つまり、残りの30人には「レベル1」は無意味ということになります。
率直に言います。ランパセラピーに「レベル1」のエビデンスまではありません。そうなるべく積み重ねている過程にあります。
全ての革新的な治療は、まず「レベル6」の、ある一人の閃きから始まります。30年ほど前の三谷先生の閃きと努力がそれです。研究に注力したとしても、それが「レベル1」まで昇華するには数十年かかります。
ただ、数十年後の「レベル1」は、「今、呼吸に悩んでいる子ども」にとっては何の救いにもなりません。
三谷先生ご自身も仰っていますが、「私たちは研究者ではなく、臨床家」です。目の前の子どもたちを「どうにかできないか?」が全ての根本にある想いです。「レベル1」になるまで、子どもの成長は待ってはくれません。
私たちは「100人」という統計・平均値を追う議論よりも、目の前の「100通り」の子どもたちのために仕事をしています。
ランパセラピーが、目の前の代わりのきかない一人ひとりの子どもたちの人生の土台になれば、それは何よりの喜びです。
ランパセラピーに画一的な統計データが不足しているのは事実ですが、ランパセラピーを明確に否定できるエビデンスがないのも現実です。
その代わり、当院には数百症例を超える「個別化された臨床的エビデンス」があります。既存の矯正治療の常識を乗り越え、生き残ることができる科学的根拠であるようにランパセラピーは歩んでいます。
EBM(エビデンスに基づく医療)について
EBMの提唱者サケット博士は、エビデンスに基づく医療とは、以下の三要素の統合と定義しているそうです。
- 外部エビデンス(研究結果・論文など)
- 医療者の臨床技能(経験・技術・専門性など)
- 患者の意向と価値観
統計や研究は、臨床を助けるものであって、それらは患者さんのためにあると理解しています。ともすれば、「エビデンスは?」との問いかけは、臨床と患者さんを軽視した発言になりかねません。革新的な医療に対し、「レベル1」のエビデンスがないからと否定をするのは、EBMの理念にも反した「エビデンスという言葉の誤用」にもなってしまいます。
本ページを一文で
よくこの膨大な量をここまで読み進められたと思います。それはそのまま親御様のお子様に対する想いです。ですが、これでもまだ要約の域は出ません。
ただ、ランパセラピーを難しく考える必要はありません。
既存の矯正治療の「歯を並べるスペースを作る」ではなく、「空気の通り道を拡げる過程で歯が並ぶスペースも作ることができる」のがランパセラピーです。
ですが、矯正治療選択の重要ポイント、「矯正治療の入口と出口」はご理解してください。
【矯正治療の入口】
- 一般的な矯正治療:(歯を並べるスペースを作る)→ 歯列を整える ※抜歯の可能性あり
- ランパセラピー:空気の通り道を拡げる(骨格への介入)→ 歯を並べるスペースを作る → 歯列を整える ※抜歯の可能性ほぼなし
【矯正治療の出口】
- 一般的な矯正治療:歯列が整えば完了 ※後戻りの可能性中〜高
- ランパセラピー:骨格が整ったのちに歯列矯正へ移行 ※後戻りの可能性低
- ワイヤー等を使用しての歯列矯正 ※再び中顔面を下げる可能性あり
- ワイヤー等を使用しない歯列調整 ※審美面では若干劣る可能性あり
【ランパセラピーの主目的は骨格と呼吸機能の改善】
いずれであっても「口呼吸」が残ってはいけません。親御様は、口呼吸の弊害をすでにご理解されているはずです。今後のお子様の健やかな成長のためには「鼻呼吸」が絶対的に必要と考えられてください。
「よく分からないけど、普通の矯正じゃダメな気がする‥」、これを感じられれば、すでにランパセラピーの半分は理解されています。当院で行うランパセラピーはおそらく他院で行うそれよりも大変です。子どもたちには少しでもベストな状態で、この先の人生にチャレンジしてほしい。
一見普通に生活している子どもたちの歯並びの悪さの原因には、骨格の劣成長、つまり呼吸機能の不具合からくる酸素不足の可能性が潜んでいます。そして、その骨格の劣成長は、必ずしも「仕方がない」ではありません。
特に「手術適用」「抜歯適用」と判断されたお子様の骨格の劣成長は、可能性ではなく現実です。
ランパセラピーは矯正治療の一手段。当院はそれを専門に扱う一医院。ここまでお読みになられて、いかがお感じになられましたか?
骨格の成長は待ってはくれません。様子見はリスクである可能性の方が高いです。
それでもやっぱり、費用面も含めたランパセラピーのご負担は申し訳ないくらい大きいです。致し方ないこととはいえ、これらはランパセラピー最大のデメリット。ぜひ、普段の生活から姿勢や呼吸を気を付けられてください。

院長:岡井有子
所属学会
- 日本小児歯科学会
- 日本小児耳鼻咽喉科学会
- 日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会
- 日本ダウン症学会
所属研究会
- RAMPA研究会
- 歯科保健医療国際協力協議会
- 赤ちゃん歯科ネットワーク
当院は、ランパセラピーが矯正治療の一手段に収まるものとは考えていません。むしろ、矯正治療から巣立つ時期がいずれ訪れると考えています。「呼吸」とは、審美よりも優先されるべきもの。副産物と言っている歯並びだって、私は十分に自然できれいだと思います。
RAMPAの可能性に向けて、韓国の工学博士やイギリスのエンジニアも参加する有志による「矯正治療の枠組みから巣立つ」ための研究チーム「CLAVIO:クラヴィオ(仮)」を発足し、学会発表にも注力しています。
矯正から巣立つ、私たちのランパセラピーの未来図は動き始めています。
今、「きれいに整った歯並び」は、お子様の呼吸を保証しません
インターネットを開けば「お手軽」「低価格」といった言葉が踊り、SNSでは無責任で安易な発信が流れてきます。
そこで治療の話などしても「受けない」ですから。医療なのに、発信のトレンドを追い、表面だけの集客に走り、自らの手で医療を商品、商材に貶めています。
医療従事者としてお話しします。今、この瞬間の「見た目」を整えることと、お子様が一生、正しい呼吸で笑い続けられることは全くの別物です。ですが、歯並びと呼吸、実は切っても切り離せないもの。
利益優先のマーケティングが生み出した「一時の美しさ」には、今一度立ち止まって考えてみてください。私たちは、お子様の未来に責任を持つために、あえてお話しします。
1. 「遺伝だから」という言葉は思考停止です
例えば、多くの患者様が「親が受け口だから」「ガミーなのは遺伝だから」と諦めています。しかし、遺伝子とはおそらくは、せいぜい「傾向」。
なぜ諦めなくてはいけないのか?なぜ遺伝にその責任を負わせるのか?
上顎が十分に成長せず、歯が並ばない、受け口になる、上顎が下がる、鼻腔や気道が狭くなる。これらは遺伝のせいではなく、幼少期からの舌の位置や姿勢といった「不完全な機能」が招いた結果です。
ただ、お口を正しく育てることはそう簡単ではありません。それが「仕方のない現実」です。早期の介入とそのための知識が必要なんです。「遺伝ですね」なんて、まるで他人事のように聞こえます。
原因を追求せず、「遺伝ですから仕方ない。だから歯を抜いて並べましょう、骨を切りましょう。」と提案するのは、医療としての妥協。目の前にあるのは、遺伝子を変えなくては治らないという幻想ではなく、原因のある症状という現実です。
遺伝だろうが何だろうが、直接的な原因はあります。その原因には、「歯科の手に余る遺伝的に仕方がない原因」もあるかもしれません。先天性疾患に苦しむお子様もいます。
ですが多くの人にとって、遺伝子は、正常に受け継がれ、生物としての最大値を出せる設計図を手渡しているはずです。
私たちは、骨格が本来あるべきだった「正解」を取り戻すために全力を尽くします。
2. 「ガミースマイルを隠す」という行為は治療でしょうか?
例えば、笑った時に歯ぐきが見える。そのお悩みに対し、上唇を縫い止めて上がらないようにする(上唇粘膜切除術)、あるいは歯ぐきを切り取って、歯を長く見せる。
WHOの定義では広義の治療です。ただ、数十年後も「治療」の結果として機能し続けられるものでしょうか?
なぜ、歯ぐきが見え過ぎるのか? それは多くの場合、中顔面の成長不良という「構造的問題」が根源にあります。この根本を無視し、表の唇を上らないようにして隠す。
構造を軽視した代償は、数十年後、筋肉が衰え、弛んだ時に、「不自然な老い」と「機能不全」として、静かに現れてくるかもしれません。
3. 過度なマーケティングは「思考」を奪います
SNSのインフルエンサー、AIによる画一的な発信、それらによって集められた患者様を、回転率重視でまわす声だけ大きい一部の歯科。彼らが提供しているのは「医療」ではなく「消費」です。
- 「早く、安く」の裏側:原因を置き去りにした「対症療法」は、治療完了時の歯並びしか保証しません。
- SNSの怖さ:症例写真に、数十年後のQOLは写っていません。
- AIの限界:AIには、数十年後の呼吸も歯並びも計算できません。
「お子様の未来を、流行のマーケティングに賭けないでください」
歯並びを整えるがために、抜歯をする、骨を切る。よくよく考えられてからご判断ください。一度崩した生体のバランスは、どれほどお金を積んでも戻りません。
それどころか、企業の論理を塗り固めた「寄り添っているかのような甘い言葉」の危うさ。
例えば「噛む力が大事」と発信しながら、ベタベタの離乳食が「親御様への優しさ」として売られている。親御様は仕事や育児に手一杯です。それでも親御様の最優先は「子どもの発達」であるはずです。
寄り添っているかのような姿の裏側で、子どもの発達に不利益を与えている。親御様にとっては優しい。ただ、それが正義であるために子どもへの視点は外されています。それって本当は優しくない。
親御様なりに育児は一生懸命です。ですがその一生懸命の使い方を、必ずしも正しくない方向に誘導しています。伝えるべきはお子様の未来のための正しい選択肢です。その上で利便性と折り合いをつけてください。
4. 歯科医師としての一線
私たちは、親御様に寄り添ったふりをして、「今」のご機嫌を取りたいわけではありません。時には、耳の痛い話をするでしょう。安易な審美をお断りすることもあります。
それは、私たちが歯科医療を「お子様の数十年後の未来」だと考えているからです。
- 骨格をあるべき位置へ誘導し、正しい呼吸を整える。
- 歯を並べるのではなく、顔全体の構造から調和させる。
これが、私たちの提供する「治療」です。
ご理解をいただけた方だけ、お越しください。
もし、「とりあえず今だけきれいに見えればいい」と考えているなら、当院の方針とは合いません。街には、他にも歯科医院が溢れています。
しかし、「身体の根源と向き合い、数十年後も、お子様には健康で心から笑っていてほしい」と願うならば、私たちは全力でお応えします。
利益至上の空気に抗い、生体としての正しさを貫く。それが当院の存在意義です。
■ European Conference on Dentistry and Oral Health(パリ)
- クラスIの前方部叢生と喘息および慢性副鼻腔炎を有する患者に対するRAMPA療法の症例研究:CT画像評価
- RAMPA療法によるアントレー・ビクスラー症候群およびダウン症候群患者の上気道容積の増加
■ MENA Congress for Rare Diseases(アブダビ)
- RAMPA療法を用いたダウン症候群患者の治療:頭蓋顎顔面成長誘導法
- RAMPA療法を用いたアーノルド・キアリ奇形患者の治療:頭蓋顎顔面成長誘導法
■ 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
- RAMPA療法を受けたダウン症候群児の呼吸症状の改善
■ DownSyndrome(ダラス)
- RAMPA療法を用いたダウン症候群患者の非外科的治療:頭蓋顎顔面成長誘導法
- RAMPA療法による希少疾患患者の呼吸器症状の改善
■ CMBBE(バルセロナ)
- RAMPA療法を用いたアーノルド・キアリ奇形患者の非外科的治療:頭蓋顎顔面成長誘導法
- RAMPA療法によるアントレー・ビクスラー症候群の小児の呼吸器症状の改善
■ 日本鼻科学会
- 非外科的RAMPA療法による患者の気道容積増加に関する統計分析
- RAMPA療法による鼻閉患者の気道容積増加に関する統計分析
RAMPA療法:コーベン分析と統計的評価による頭蓋顔面成長への影響
Yasushi Mitani, Yuko Okai-Kojima, Takahisa Shimazaki, Mohammad Moshfeghi, Morio Tonogi, Shouhei Ogisawa, Bumkyoo Choi and Mitsuru Motoyoshi:J. Clin. Med. 2026, 15(5), 1882
RAMPA療法が鼻腔および副鼻腔の体積評価に及ぼす影響:副鼻腔の透過性が良好な患者と混濁した患者における比較統計分析
Yasushi Mitani, Yuko Okai-Kojima, Mohammad Moshfeghi, Morio Tonogi, Shouhei Ogisawa, and Bumkyoo Choi:Oral 2026, 6(1), 8
RAMPA療法が鼻腔拡張と副鼻腔排液に及ぼす影響:流体力学解析、CAEシミュレーション、および症例研究
Mohammad Moshfeghi, Yasushi Mitani, Yuko Okai-Kojima and Bumkyoo Choi:Biomimetics 2026, 11, 5
RAMPA療法:上顎骨の前上方牽引における縫合剛性の影響:有限要素解析(FEA)による検討
Mohammad Moshfeghi, Yasushi Mitani, Yuko Okai-Kojima, Bumkyoo Choi and Peiman Emamy:Oral 2025, 5, 74
症例報告:RAMPAと新規ハイブリッド口腔内装置を併用した顎口蓋複合体の整形外科的治療
Yasushi Mitani, Mohammad Moshfeghi, Noriyuki Kumamoto, Takahisa Shimazaki, Yuko Okai-Kojima, Morio Tonogi, Shouhei Ogisawa, Bumkyoo Choi

私たちは医療は提供できても、それを社会に伝えることは不得手です。多くのクリニックはWEB制作会社や広告会社の力を借りて、その認知に努めています。当院もそうです。
しかし、本当に影響力を持つのは皆様の力。これからこの治療を広げていくために、できるならばそのお力をお借りしたいと思っています。
口呼吸のリスク、鼻呼吸の重要性、このような時代だからこそ、悩まれる親御様と子どもたちが増えています。願わくば、これからランパセラピーを始められるならば、皆様の頑張りとデータは、次の子どもたちの力となります。治療へのご理解と積極的な関わりをよろしくお願いいたします。
歯並びが悪くなる原因の裏には子どもたちの未来に影を落とす存在の可能性があります。その可能性を、過度に経営思考によった「声の大きさ」に飲み込まれたくはありません。毎日のように、患者様不在の「集患セミナー・経営ノウハウ」のようなDMが届きます。
大きな声では言いませんが、当院のスタンスは一部の同業者からは煙たがられます。横のつながり、同業者への配慮ももちろん大事なこと。しかし、最優先すべきは子どもたちの未来、患者様の利益です。それらを託す矯正治療、クリニック、どうか納得のご判断をされてください。歯科医院はコンビニより多いとよく揶揄されますが、信頼のおける医院様は必ずいます。私たちもご期待に応えられるよう努力してまいります。これまでのお伝えは当院の覚悟の裏側でもあります。矯正治療とは、マーケティングで売られる「商品」ではありません。患者様も「医療」であることをご理解してください。
多くの悩まれる子どもたちのため、この治療の認知には皆様の力が必要です。無論、それに値する治療であるように当院のランパセラピーは前へ進んでまいります。
これまでいただいたご質問
例え、一時的であっても、ご家庭にとってはご不安になる部分が、ランパセラピーでは治療の過程で生じます。装置や治療の都合上、ご容赦いただきたいことではありますが、ご家庭にとっては大切な部分ですのでお伝えいたします。
従来の矯正装置(ブラケットとワイヤー)のような、歯を動かす際のズキズキした痛みはRAMPA装置では生じません。外付け装置のパフが当たるところ(頬、頭頂部、後頭部)に、赤みやしめつけを生じることがありますが、その都度、調整していきますのでお手数ですがご連絡ください。
食事の際は、外付け装置は外してください。装置をつけて、数日は話しにくかったり、食べにくかったりする場合がありますが、段々と慣れてきます。慣れていないうちはやわらかいもの・小さく切ったものを召し上がってください。慣れてきたら、通常の食事に切り替えていただいて構いません。
ガムを食べることはおやめください。装置にくっついてとれなくなります。万一、ガムを食べてしまった場合は、チョコを食べて、ガムをとかしてください。そのほかに飲食の制限はありません。お子様の好きなものを食べさせてあげてください。
ネジを1回拡大する毎に0.06㎜づつ開いていき、6㎜まで広がったらゴールです。6÷0.06=100日(約3か月)が1クール終了の目安になりますが、あくまでこれは毎日の装着時間を守り、毎日拡大ができた場合の計算です。この計算式を目安として考え、少しでも長い時間、RAMPA装置が装着できるように頑張っていきましょう。
お子様ごとに個人差がありますので、一概にはいえません。大切なのは、装置をつけられている「時間と期間」です。
お子様の様子を見ながら、調節していただいて構いません。慣れてきたら、濃度を濃くしていただけると、洗浄効果は高まります。
クリニックで、拡大チェックは毎回行っておりますのでご安心ください。1回の拡大で、0.06㎜しか拡大しないので、最初のうちはきちんと拡大できているかが分かりにくいかもしれません。不安でしたら拡大方法を一緒に確認いたしますのでお声がけください。
頭の後ろにバンドを巻いて、ずれにくくしています。
痛みの感じ方には個人差がありますが、痛みが強い場合には無理に拡大しなくても大丈夫です。少しお休みいただいて、大丈夫になったらまた拡大してください。
想定されている治療の一環ですのでご安心ください。上あごの骨格が広がっている証です。骨格を整えた後に、歯列を整えていきます。
なるべく負担の少ないように装置の調整を行っていきますが、外付け装置の支点となる箇所ですので、ある程度はご容赦ください。装置をつける際、優肌絆という医療用テープを頬に貼りお肌を保護していただく、皮膚科で塗り薬(ヘパリンスプレー)を出してもらうなどが有効です。
どうしても外付け装置のパフの部分が擦れることにより、頭頂部、後頭部の髪の毛が一時的にうすくなる事があります。装置の調整も行いますが、気になる方はしばらく装置の装着をお休みしてください。皮膚科で処方されるステロイドを塗っていただくと回復します。水泳帽をかぶったり、ハンカチを当てたりしてから、外付け装置をつける工夫をされている親御様もいらっしゃいます。
割合としては少ないですが、お口周りの筋力が弱いとお口が開いてしまう場合があります。治療が終われば、お口は閉じるようになります。必要なお子様には、お口周りの筋肉のトレーニングも並行して行っていきます。
想定されている治療の一環ですのでご安心ください。上あごの骨格が広がっている証です。骨格を整えた後に、歯列の隙間を整えていきます。
装置の故障や変形につながるので、ご自身での調整はおやめください。当院で調整いたしますので、不安点はご連絡ください。
外付け装置のパフが当たる部分で、頬がこけたようになってしまう場合がありますが、一時的なものですのでご理解ください。治療が終われば、戻りますのでご安心ください。
外付け装置をつけてうまく眠れないようであれば、無理はせず、最初は日中だけ装着していただいて構いません。段々と慣れていき、夜も装置をつけて寝られるようになります。体勢にはこだわらなくて大丈夫です。装置を使っていくうちに、気道がだんだんと開いてきて呼吸がしやすくなってくるので、自然と仰向けで眠れるようになってきます。頭の周りにクッションやタオルなどを敷いて、工夫をされている親御様もいらっしゃいます。
装置に厚みがあるので、どうしても治療中の一時期はお口が開きやすくなります。ご理解ください。どうしても気になられる方にはくちびるに貼るテープをお渡しします。

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この記事を監修した人
こどもと女性の歯科クリニック
院長 岡井有子
看護師として京都府内産婦人科等勤務を経て、大阪歯科大学に入学。大阪歯科大学大学院歯学研究科で小児歯科学を学ぶ。歯学博士。
2017年東京都港区麻布十番にランパセラピー専門医院「こどもと女性の歯科クリニック」開院。
2024年「医療法人社団セントワ」開設。同法人理事長就任。
日本小児歯科学会・日本小児耳鼻咽喉科学会・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会・日本ダウン症学会所属。
RAMPA研究会・赤ちゃん歯科ネットワーク所属。
2025年European Conference on Dentistry and Oral Health(パリ)、MENA Congress for Rare Diseases(アブダビ)などにおいて、ランパセラピー学会発表。
プライベートでは2児の母として忙しい毎日を送っている。
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ランパセラピー検査項目解説



