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赤ちゃんは鼻呼吸ができていますか?それとも口呼吸ですか?

【ブログ:Vol.5】

今見てほしい、赤ちゃんの顎はまるいか?さんかくか?

赤ちゃんが眠っているとき、口が開いていませんか。いびきをかいていませんか。

「よくあること」と思っていたら、一度だけ立ち止まって考えてほしいです。

赤ちゃんの骨は、とても柔らかく、毎日の筋肉の力を受けながら形を変えていきます。つまり骨格は、「遺伝だけ」で決まるものではありません。

鼻呼吸ができていれば、舌は自然と上顎につきます。この舌が上顎を内側から支え、まるい顎を育てます。

一方、口呼吸では舌が下がります。すると上顎骨は、頬や唇の筋肉に押されながら育ちます。そうすると上顎骨は鼻腔まで狭くさせ、さらに鼻呼吸が難しくなる。

これが「口呼吸が口呼吸を固定する」という負の連鎖です。

■まるい顎とさんかくの顎

赤ちゃんの顎には、理想的な形があります。乳歯と乳歯の間に、少し隙間があるまるいアーチです。「すきっ歯みたい」と感じるかもしれませんが、このスペースは必要なものです。後から生えてくる永久歯は、乳歯より大きいからです。

一方、前方が尖った三角形に近い顎は、成長の方向がすでに変わり始めているサインです。歯が並ぶスペースが失われ、将来的に矯正治療が必要になる可能性を示しています。

この違いは、「運」や「遺伝」で決まるものではありません。骨格の成長、特に1歳までの過ごし方が、大きく関わっています。

■赤ちゃんはまるい顎?さんかくの顎?

まるい顎とさんかくの顎

右側のまるい顎が理想的に育った顎です。

一方、左側の三角形に近いかたちの顎は、少々問題を抱えて成長している顎です。

赤ちゃんの頃からお口がポカンと開いていると、三角形の顎に育ちやすくなります。このような三角形の顎は、口呼吸が日常的になっている証。そして、これが「顎が小さい」の正体です。

しっかりお口を閉じる習慣(鼻呼吸)ができていれば、理想的なまるい顎へと育っていきやすくなります。

なぜでしょうか。上顎を成長させる力は、「上顎についた舌」がもたらす力だからです。

■実は、逆のパターンが多い

「鼻がつまっているから口が開く」と思っている方が多いと思います。

でも、多くの場合、順番は逆です。

  1. 【始まりは】姿勢が悪い
  2. →首や肩まわりの筋肉が緊張する
  3. →舌骨の位置が引き下げられる
  4. →舌が上顎から離れる
  5. →鼻で息がしづらくなる
  6. →口が開く

実はこの順番で起きています。そして口呼吸が続くことで、中顔面(上顎骨)の成長方向が変わり、鼻腔が狭くなり、「本当に鼻が通りにくい」状態になっていく。

多くの親御様が、子どもの口呼吸が気になっていた、と言われます。ここに答えがあります。気になっていたーーつまり、気づいていたのに放置してしまった。

鼻が通りにくいという状態は、口呼吸の原因ではなく、口呼吸が長く続いた結果である場合があります。

気づきのサインがあります。赤ちゃんの「受け口」です。口は本来、呼吸のための器官ではありません。不具合があります。口呼吸は「気道を狭くします」。

少し試してみてください。受け口にした状態で口呼吸すると、普通に口を開けているより楽に感じませんか。赤ちゃんが受け口になるのは、気道を確保しようとする身体の反応です。

ただ、だからといって諦める必要はありません。赤ちゃんの骨格にはまだ柔軟性があります。ちょっとした受け口であれば、筋肉の緊張をほぐすだけで改善するケースも多くあります。

■まるい顎を育てる「Cカーブ」の抱っこ

Cカーブの抱っこ例

赤ちゃんにも「正しい姿勢」というものがあります。それがCカーブです。

私たち大人は、筋肉の凝りや過緊張で様々な身体の不調を感じることがあります。

ですが、成長期にある赤ちゃんには、それらの影響がとりわけ大きく、成長そのものへと関わります。

特に、肩や首の筋肉の過緊張は、舌骨という骨の位置を引き下げ、直接的に口呼吸へと繋がります。

※舌骨は肩や首の筋肉とも繋がっています。

赤ちゃんの筋肉の過緊張を最小限に抑える姿勢が「Cカーブ」 です。

舌骨と肩甲舌骨筋の関係を示すイラスト
舌骨を取り巻く筋肉群を示すイラスト

■まるい顎を育てる、鼻呼吸を育てる、歯並びを育てるーー同じような意味です

無用な過緊張のない姿勢は、舌骨の位置を安定させ、舌が上顎に収まりやすい環境を作ります。その結果として、鼻呼吸が促されます。

毎日の抱っこが、顎の形に関わっています。気をつけたいのは、首が後ろに倒れる抱っこです。首が反ると、舌骨が引き下げられ、舌の位置も下がります。

好ましくない抱っこ紐の使い方
舌圧と頬圧・唇圧の関係を示すイラスト

上顎についた舌が、まるい顎を育てるガイド役になります。大人の方は、あえて試してみると分かります。舌を上顎につけないで鼻呼吸をするって結構息苦しいです。

子どもの口がポカンになるのも当然です。つまり、舌骨が下方に下げられ、物理的に舌が上顎につきにくくなることが問題なのです。

■「生まれつき」の正体

「お口ぽかん」の原因には、 胎児がお腹の中いるときの成育環境も考えられます。下のふたつの写真の違いは何でしょうか。

エコー写真
エコー写真

エコー写真のまるい子宮にいる赤ちゃんと、少し歪んだ子宮にいる赤ちゃん——どちらが育ちやすい環境か、想像がつくと思います。

お口もこの環境の中で育ちます。「生まれつき顎が小さい」というのは、お腹の中の環境も含めた、成長の積み重ねの結果です。

気づいてほしいのが、まるい子宮にいる赤ちゃんの姿勢、そう「Cカーブ」です。

そして、居心地のよいまるい子宮で育った赤ちゃんと、少し窮屈な子宮で育った赤ちゃんのお口の違いが下の写真です。

まるい顎とさんかくの顎の型

■「育てるもの」だから、今からできる

いびきをかく、口が開いている、受け口気味——これらは骨格からのサインです。早く気づくほど、できることは多い。

骨格の問題が進んでしまった場合の次のアプローチが、ランパセラピーです。そこまで進ませないために、赤ちゃん歯科があります。

赤ちゃんの歯並びは、歯が生えてから始まるものではありません。

抱っこ、姿勢、呼吸、舌の位置——

その一つひとつが、まるい顎を育て、鼻呼吸を育て、歯並びを育てます。

そして、それらはすべて、今日から始められることです。これはママパパにしかできないことです。

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